地元の人気選手らが連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「西部発刊25周年記念スポーツ報知杯年またぎ特選競走」は3日に優勝戦が行われた。4コースから発進した4号艇の枝尾賢(42歳=福岡)が豪快な2段マクリを決めて快勝。新年最高のスタートに笑顔が弾けた。
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初日12Rドリーム戦終了後のピット。上位着でゴールした選手たちが足取り軽く引き揚げていく中、最後の方にやって来た枝尾。「あー! くそぅ」。声を上げて悔しさをあらわにしていた。
レースは4号艇で出走したが、1マークで遅れを取り、6着大敗。見せ場なく。笑みなど一切ない初日の夜であった。
だが、最後は違った。奇しくもまた4号艇の枝尾が、今度は他艇に「あー! くそぅ」と思わせるような痛快なレースを見せた。
最終日12R優勝戦。4コースから発進した枝尾。3カドの水摩敦がマクっていく好展開。枝尾にはマクリ差しかマクリの二択があったが、迷いなく思いきり水摩の外を握っていき、赤カポックを引き波に叩き沈めた。あっと言わせる2段マクリ炸裂。圧巻のスピード旋回でバックストレッチ先頭に飛び出し、後続艇突き放して勝負アリ。
若松では2回目のV。当地連続優出記録は6に伸ばした。
「準優までは平凡な足だったけど、最終日は微調整を繰り返して、仕上がった感じがした。水摩君が攻めるだろうとは思っていました。結果がついてきて良かったです。すごく嬉しいです」
あきらめない調整が奏功し快勝。
優勝戦後のピット。両手ガッツポーズなどで喜び、終始ニコニコ。悔しさは消え、あー! 最高、な新春初笑いとなった。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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