年またぎで熱戦を繰り広げた若松ボートの「スポーツ報知杯年またぎ特選競走」は2日に優勝戦が行われた。3号艇の仲谷颯仁 (27歳=福岡)が3コースから渾身のマクリ差しで、イン先マイの西山貴浩を捕まえて1着ゴール。若松の正月レース初優勝を飾った。
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スリットでは2コースの羽野直也が若干のぞかせたが、インの西山が1マークを先マイ。羽野は差し構え。その両者の間に、仲谷が切り込んだ。電光石火のマクリ差し一閃。赤い衝撃だった。西山の懐に突き刺さり、決まった。「勝つにはマクリ差ししかなかった。100点です」。まさに文句のつけようのない完璧ターンで、本命西山のイン戦を豪快に破ってみせた。
「すごい嬉しいです」。会心の勝利、地元若松正月レース初Vに、レース後は笑みがこぼれた。
水面のパフォーマンスも最高だったが、レース前の準備も上手くいった。4日目まで機力は決して目立つほうではなかった。調整も苦戦しているようなコメントが出ていた。それでも、あきらめずに5日目のペラ調整が成功。効果が出た。「これでかなり良くなっていました」。手応えを十分に感じながらのV戦だった。
次走は戸田ルーキーシリーズへ。その後、GIレースを連戦。「西山(貴浩)さんに追いつけ追い越せでいきたい。背中を追いかけます。今年はもっと頑張ります!」。
幸先良くスタートを切った2022年、仲谷の走りに注目だ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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