若松周年史上最強と呼ばれた超豪華メンバーが連日熱戦を繰り広げた「読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設70周年記念競走」は26日に優勝戦が行われた。1号艇の桐生順平(36歳=埼玉)がマクリも差しも許さないイン逃げを決めて優勝。GIは通算16回目、若松周年は初制覇となった。
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前検から機力不足で初日ドリーム戦は5着に沈んだ。どうなることかと思われた。だが、そのまま低調で終わる男ではなかった。
「ドリームはすごく良くなかった。だけど、思い切ったペラ調整ができた。それが良かったのかな。それからレース足が良くなりました」
2日目からガラリと変わり、1着1着1着2着2着と圧巻の内容で予選を駆け抜けて得点率はトップ通過。準優も逃げを決めて、優勝戦の白カポックに袖を通した。勢いは止まらなかった。優勝戦もマクリも差しも許さずのイン速攻で完封勝利。大観衆の前でしっかりと人気に応えた。
ウィニングランでは両手でガッツポーズ。優勝は今年初、通算では55回目となった。G1は通算16回目だが、今回の1勝は格別だ。「来年3月に地元戸田でSGクラシック開催なので、記念のタイトルが欲しかった。1月に出場権利を取れてすごくホッとしています」と喜んでいた。
次走は多摩川、戸田、福岡と一般戦を連戦。「お客さんに楽しいと思ってもらえるレースができれば幸せです」。今年も桐生の豪快な走りから目が離せない。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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