豪華メンバーで熱戦を繰り広げた若松ボートの「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」は10日に優勝戦が行われた。3号艇の末永和也(23歳=佐賀)が3コースから会心のマクリ差しを決めて快勝。嬉しいデビュー初優勝を飾った。
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前節優勝戦後。勝った前田将太が相棒1号機を絶賛。「注目していいと思います」と、今年7Vの実力者がこのモーターに太鼓判を押した。
それを引き当てたのが、今節最若手の末永だった。前検日の「エンジンはめっちゃいい。楽しみはある」というコメントが頼もしかった。
初日は2着3着。2日目セミファイナルで見せた2コース差しの勝利は力強かった。
そしてファイナル12R。3コースから発進した末永は、狙い澄ましたマクリ差し一閃。逃げる和田兼輔と、2コース差しに構えた赤坂俊輔の間、本当に狭いスペース、勝つには“ここしかない”といったスポットに末永は飛び込んだ。和田を捕まえ、2マーク先取りから単独先頭に立った。「すごくいい仕上がりでした。自分の一番の旋回ができたと思います」。会心のターンで、優勝への扉を開いた。
レース後には初めてのウィニングラン、表彰式、水神祭も行われ、そのどれもで笑顔が弾けた。
2節前のヤングダービー優勝戦では先頭争いを演じるも3周2マークで失速大敗。大粒の涙を流す結果となった。
その時と同じ赤い勝負服。苦い過去を払拭するように、今夜はリベンジを果たした。
「ヤングダービーでの失敗はくじけそうになりましたが、ファンのみなさんの応援で優勝できました。力になります。SGに出れるように頑張ります!」
悔しい経験を糧に、応援してくれるファンの気持ちを胸に、佐賀期待のルーキーは、これから大きく羽ばたいていく。
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(文:吉川)
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