赤い勝負服、烈火のマクリ! 若松ボートの「中間市行橋市競艇組合施行53周年記念競走」は23日に優勝戦が行われ、強烈な伸び足のエース7号機に乗る3号艇の今井貴士(38歳=福岡)が優勝を飾った。3コースからトップスタートを決めた今井は内2艇をマクって1マークを先制。差してきた池田浩二をバックストレッチで振り切った。優勝は今年2回目。
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本番のスタートタイミングはコンマ12だった。スタート展示ではコンマ08だった今井は「展示より遅かったので、もう時計も見ずに伏せ込んでいった」と振り返った。
今井が伏せ込めば、炎の直線・エース7号機はグイグイ伸びていき、内2艇を飲み込んだ。「いく気だった」という迷いのない乗り手・今井と、噴き上げる怪物7号機。もうこのコンビに敵はいなかった。1マークをマクリ先制。この展開は百も承知だったであろう隣4コースの巧腕・池田浩二が懐を狙って差しこんで接近してきたが、バックストレッチで振り切って勝負をつけた。「(バックは)自分が出ていくと思っていた」と今井。焦りは小さく、自信が大きかった。今年のグラチャン覇者の差しも、何もかも追いつかない。恐るべし7号機と今井が、圧倒のレースを見せてゴールラインを駆け抜けていった。
「期待はものすごく感じていました。勝たないといけないエンジンでした。プレッシャーはありました。ホッとしています。(パワーは)引き出せたと思う。100点のレースです」。今井はそう言って胸を張った。
中間市行橋市競艇組合が冠の今シリーズ。「(中間市は)自分の出身地。気持ちは入っていた」という男が、SG常連達を退け、最強の相棒と共に頂点に立った。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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