復活 白井英治 2コース差しSG制覇 全国から強豪が集まり連日熱戦展開した「SG第71回ボートレースメモリアル」は31日に優勝戦が行われ、2号艇の白井英治(48歳=山口)が2コースから鋭く差して1号艇の瓜生正義を破り優勝を飾った。SGは22年12月のグランプリ以来、通算では4回目。11年前にSG初制覇した思い出の若松で再び白井が頂点に立った。================================ レース直後から、大きなエイジコールが若松のスタンドに鳴り響いていた。ウィンニングランに白井が登場すると詰めかけた大観衆が熱狂。お祭り騒ぎの中、主役は高々と右拳を上げ、にこやかに声援に応えた。先月のオーシャンカップでは西山貴浩が白井の地元徳山で笑ったが、今月は白井がお返しとばかりに若松で最高の笑顔を見せた。 進入は123/456。まずはインの瓜生が1マークを先マイにいったが、そこを2コースの白井が鋭く差す。ホワイトシャークの鋭い牙が白カポックにしっかりと喰らいついた。機力には自信があった。気力もあった。今大会は山口勢が獲るんだという気迫がみなぎっていた。逃がしはしない。続く2マークも押しきり、単独先頭へ。そこからリードを広げていき、ラストの直線へ。拍手と歓声の中、黒カポックが歓喜のゴールラインを通過した。通算4度目となるSG制覇を成し遂げた。 「(1マークは)100点です。エンジンは仕上がっていたので、あとは自分次第だと思っていました。優勝できて良かったです。大きな声援が力になりました。(Fの罰則で)記念戦線から離れていたことはモチベーチョンの維持など苦しかった。ただ9月からGIをまた走りますし、グランプリへ向けて頑張っていきたい。」 9月は住之江GI高松宮記念にびわこ周年、10月は蒲郡周年と続々とGI出場が決まっている。津のSGボートレースダービーも待っている。復活したエイジがボート界をさらに熱くする。