藤原碧生 今年2V 若松は連覇 ルーキーたちが連日熱戦を繰り広げた「ルーキーシリーズ 第10戦 植木通彦フェニックスカップ第25回スカパー!JLC杯」は3日に優勝戦が行われ、4号艇の藤原碧生(25歳=岡山)が4コースからマクリ差しを決めて今年2回目の優勝を飾った。当地では昨年のルーキーシリーズも制しており連覇。============================= 進入は123/456。 強力モーターに乗り、気合いのトップスタートを決めた2コースの西丸侑太朗が先制マクリ。この展開を見て、3コースの高橋竜矢と4コースの藤原がズバズバと切り込む。藤原のスピードに乗ったマクリ差しが西丸の横っ腹をとらえ、バックストレッチで艇を並べた。続く2マークを思い切りぶん回す。ここで単独先頭へ躍り出た。2周目、3周目と2番手から追いすがる西丸がなかなかに離れなかったが、逆転は許さず、歓喜のゴールラインへと飛び込んだ。 優勝は1月の多摩川以来半年ぶり。「久しぶりの優勝だったのですごく嬉しいです。道中は(2号艇の西丸)侑太朗の圧がすごかったです」と振り返った藤原。引き波と汗でびっしょりとなりながらも、白い歯を見せ、さわやかに喜んだ。 優勝戦日の仕上がりは決して満足の状態ではなかったようだが、1マークで訪れた好展開をしっかりと仕留めてみせる、さすがのハンドルさばきに、優勝戦後にイベントホール大画面で1マークのリプレイ映像が流れると、ファンからは大きな拍手が鳴り響いた。多くの観衆が藤原のターンに魅了された夜だった。「今日は鳥のフンがボートに2回付いた。これで(運が)来たんじゃないかと思っていました(笑)。今年2Vはペースが遅いので上げていきたいですね。SGダービーも勝負駆けなので、出場できるように頑張ります。」 昨年5Vの最優秀新人が好相性の若松Vからギアを上げて、勝負の7月を駆け抜ける。