若松ボートの「山口シネマカップ」は18日に優勝戦が行われた。2コースから発進した2号艇・江口晃生(52歳=群馬)が、イン先マイの坂元浩仁を差して捕まえ、2マークを先頭ターン。そのままトップを守りきり、優勝を飾った。今年はGI関東地区選手権を制すなどで、早くも5Vに到達。来期勝率は8点台をたたき出しており、ベテランが絶好調だ。
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江口は進入から1号艇の坂元にプレッシャーをかけた。待機行動の時にインを取るような動きを見せた。それに坂元が抵抗して、2人のボートはぶつかった。「ゴツッ」という重く鈍い音が2マークの辺りに響いた。
坂元はインを死守した。ただ、どうみても自分のペースのイン戦にはならなかった。コンマ02というスタートも、1マークも、冷静さは欠いたように見えた。イン先マイは大きく外に膨らんでいった。
そのミスを、2コースから目を光らせていた江口が見逃すわけもなく、バッサリと差し切った。続く1周2マークを先取りしてリードを広げ、トップ独走した。
「差しはいい角度で入ったとは思う」
レース後に江口はそう振り返った。
「今年は優勝戦のリズムがいいです」
今回のVで、なんと今年5回目となった。快進撃がスゴい。5月で5Vである。2月にはGI関東地区選手権も制しており絶好調だ。
さらに来期適用勝率は8点台をたたき出している。
現在52歳。スピードでは20代30代の活きのいい選手におびやかされる時もあるものの、負けないテクニックがある。経験がある。今後も注目だ。
次走は丸亀一般戦。その後、住之江のGI周年へ参戦する。
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(文:吉川)
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