連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「SG第63回ボートレースメモリアル」は27日、優勝戦が行われた。7戦6勝で勝ち上がってきた1号艇の寺田祥(38歳=山口)が、1コースからコンマ10の好スタートを切り、1マークでは他艇を寄せ付けないイン逃げを決めて独走。デビュー20年目で、SG初制覇を成し遂げた。
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デビュー20年目での戴冠。寺田にとって忘れられない、記憶に残る今大会となった。
「最高ですね」
いつものポーカーフェイスが少し緩んでいた。
7戦6勝というダントツの強さで勝ち上がってきた。強力52号機は噴き上げていた。
「エンジンの仕上がりはかなり良かったので、自分がミスしなければ必ず優勝できると思っていました」
インからコンマ10のスタートを決めて1周1マークを先マイ。対戦相手の差しもマクリも一切寄せ付けず、堂々の逃げを披露した。先頭に立つと、あとは一人旅で、歓喜のゴールラインを通過した。
「(SG初優勝で)これでやっと、スタートラインに立てた感じです。もっともっとしっかりと練習して上手くなって。まだ上を目指していきたいと思います」。
勝っても、浮かれず、気持ちを引き締めるようにそう語った。
今回のVで、賞金ランキング4位に浮上。11月の地元下関のチャレンジカップや、12月グランプリも出場は濃厚となった。本当に大きな1勝だった。
次走は9月の住之江GIへ向かう予定。
ただ、まずはSGで疲れた体にリフレッシュが必要。
「今はビールを飲みたいです」
そう話して、若松ピットを後にした。最高の美酒を味わい、また新たなステージへと向かう。
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(文:吉川)
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