若松ボートの「アサヒビールカップ 」は22日に優勝戦が行われた。1号艇の鎌田義(42歳=兵庫)がインからトップスタート切って1マークを先マイ。バック直線で先頭に立ち、そのままリードを守って1着ゴール。今節の優勝候補筆頭がその力をまざまざと見せつけシリーズの頂点に立った。今年は4回目のV。
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レース後のウィニングランでは、陸上のウサイン・ボルト(ジャマイカ)の「弓引きポーズ」を真似しながら、嬉しそうにファンの前に現れた。
今節の金メダルは、やはりこの男、鎌田義だった。
初日ドリーム戦の白カポックを任された優勝候補筆頭。そのドリームをきっちりと勝ち、初日をW白星発進。期待に応えた。その後、予選道中で1度だけ大きな着を取ることがあったが、それ以外はオール2連対。準優も危なげなく逃げ切って、V戦1枠をつかみ取った。
優勝戦はオールスローの隊形だった。枠なり。誰も動かず。インの鎌田はコンマ14スタート。対する5選手はコンマ22〜26と後手。トップスタートを切った鎌田が誰に攻められるようなこともなく1マークを先マイ。もちろん先頭へ。2コースの2号艇が懐を狙って差してきていたが、その艇先は入れさせはしない。じわりと締めて、2マークをトップ旋回。ここで2号艇を3艇身以上突き放して完全に勝負あり。あとは爽快に飛ばして、フィニッシュラインを通過していったのだった。
2連単1番人気、3連単2番人気。全国の本命党が鎌田を信じて投じた厚い票に応えた。
「スタートは他(の選手)が来なくて放りました。1マークは冷静に回れました。若松4回目の優勝が出来て嬉しい」と鎌田。
当地4回目のV。今年もこれで4回目のV。今後、5回6回とVを伸ばしていけば、来年春のSGクラシックも見える。
ただ、その前に10月にSGダービーがある。場所は福岡。そこは鎌田が初めてSG優勝戦進出(4年前)を決めた思い出の水面。それも同じ、ダービーの舞台であった。
今年もまた燃えるだろう。目指すのはもちろん、まだ見ぬSG金メダルである。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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