若松ボートの「第35回日本モーターボート選手会会長杯」は17日に優勝戦が行われた。1号艇の地元の池永太(32歳=福岡)がインコースを守り、トップタイのスタートを切り、1周1マークを先マイ。マクリ差して接近してきた5号艇を振り切り先頭ゴール。今年は初、若松では5回目の優勝を見事に飾った。
===
さすが池永だ。
インコースを守り、1番人気の期待に応え、力強く勝った。
2号艇は抜群のピット離れで、今節イン奪取を繰り返していた。優勝戦もインを取るのではないか、と予想する声も聞かれた。
本番。黒カポックは6名の中で一番のピット離れを見せて抜け出ようとした。ただ、ここは予選ではない。1号艇の池永が黙っているわけはなかった。地元で、優勝戦で、1号艇なのだ。池永も気迫のピット離れ。2号艇から離されないよう横腹に食らいつき、インを守りきった。
「今日はピット離れがもったことが大きかったです」
インから発進した池永はトップタイの好スタートを入れ、1周1マークをスピードモンキー。5号艇のマクリ差しが近寄ってきたが、艇先は入れさせず、イン逃げ成功。「(1マークは)少し流れましたね」。それでも、先頭を悠々と走り、今年初優勝のゴールラインを駆け抜けていった。
レース後のウィニングランでは、若松のスタンドのファンから祝福された。「ここでの優勝は久しぶりだったから嬉しいです」。当地では5Vとなった。
今節は初日ドリームと準優勝戦も1号艇で1着。ファンの期待を特に背負うレースで、きっちりと応えてみせた。取りこぼさず、勝負強かった。
1月に幸先良く美酒。弾みがついた。「今年の目標は、まずはSGクラシックの権利を取れるように。若松の記念も走りたいです」。そう話して、笑みも見せ、足取り軽そうに帰路についた。
池永の楽しみな2018年が幕を開けた。
===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。
(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
---|
枠 | スリット | ST |
---|