若松ボートの「シャボン玉石けん杯」は8日に優勝戦が行われた。1号艇の石田政吾(47歳=福井)が1周1マークをイン先マイ。差してきた金子龍介と丸岡正典をバック直線で振り切り、2マークをトップ旋回。リードを広げて独走ゴール。今年初Vを飾った。今節は石田だけオール2連対の安定した成績だった。
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石けんのような白いカポックを身にまとった1号艇の石田が先頭で駆け抜けた。
進入は123/456で発進。
スリットはほぼ横一戦。こうなれば、インの石田が先手を打つ。1マークを先マイ。2コースの金子は1番差し、3コースの丸岡はマクリ差しで石田の懐を狙ってきた。この二人は接近してきたが、イン先マイした石田には1艇身ほどのリードがあった。バック直線で二者の頭を押さえ、2マークを先取り。ここで完全に振り切り、先頭で2周目へ。あとはしっかりと周回を重ねて独走ゴール。今年初の優勝を飾った。
「2番3番は出ていた。今日は先に1マークを回れたことが大きかったです」。レース後、カポックを脱ぐとそう振り返った。金子と丸岡。今節を共に盛り上げたライバル2人との接戦を制して、石田が頂点に立った。
優勝戦1号艇を掴んだ意味は大きかった。石田、丸岡、金子。しのぎを削った3人。得点率は僅差で、誰がポールポジション1号艇になってもおかしくなかっただろう。
とにかくポイントを下げなかった石田の安定感が光った。今節はオール2連対で、これは石田だけ。荒天で連日安定板がついたり、周回短縮もあった。コンディションが良くない中でも、着をまとめた。「今節は展開が良かったです」と石田は言う。控えめだった。だが、実力者でベテランの石田の冷静なハンドルさばきもあったからこそのVだ。
次走はGIレース。近畿地区選手権へ参戦予定だ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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