若松ボートの「サッポロビールカップ」は9日に優勝戦が行われ、3号艇の山本修一(38歳=岡山)が3コース差しを決めて優勝を飾った。2コースの一宮稔弘が握っていき、インの岡本慎治が応戦して両者流れた1マーク。この展開を山本は見逃さなかった。これで今年は2回目のV。通算で999勝となった。
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コースは123/456。
1号艇の岡本はコンマ25の6番手スタート。Fの足かせもあり、後手を踏んでいた。
2号艇の一宮はコンマ17から、艇をのぞかせる。ただ、岡本を完全に沈めるほどではなかった。この一宮が1マークを握るのか差すのか注目されたが、黒カポックは外を握って攻めた。それに対して、イン岡本が張っていって応戦。
インと2コースがやり合う形で懐を大きく空けていった1周1マーク。
この展開に、3コースの山本が差しハンドルで突く。入った。好機を逃さない。
バック直線で山本先頭。少し遅れた外の位置に岡本がいたものの、2マークを先マイした山本ががっちりと首位キープ。リードを大きく広げた。岡本は流れていって後退。勝負アリ。赤カポックは颯爽と周回を重ねて、独走ゴールとなった。
2着には、道中粘る落合敬一を振り切った上平真二。3着に落合。3連単は万舟券となった。巧腕・上平は、4コースから差しハンドルを繰り出したものの、今回は2着まで。
ウィニングランを走り、ピットに戻ってきた山本は笑顔が弾けた。
「今日はペラ調整をしました。差した時の感触は良かったです。 (1マークの展開は)想定はしてなかったけど、体が反応しました」。
これで今年は2Vとなった。現在はB1級に甘んじているものの、山本の腕ならすぐA級に戻りそう。今節は7日間の長丁場で合計11走したが、1度だけ4着があっただけで、あとは3連対だった。準優で見せたマクリ勝ちは見事だった。
当地では、GI周年(2010年)で優勝戦メンバー6人に入った実績。山本が若松水面で好走することは少なくない。
今日の1勝で、通算では999勝となった。大台に王手。「次、決めたいですね!」。力強く誓い、帰路へとついていた。
次走は江戸川GIII戦へ。
通算1000勝、そして今年後半戦の山本の快走に期待だ。
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【若松優勝戦1号艇 6連敗!】
今節も優勝戦の1号艇は敗戦。これで6節連続で白カポック以外が勝っている。人気選手が飛び、好配当決着も多く、穴党喜ぶ流れだ。果たして、次の優勝戦1号艇は……。次節は地元選手集結のお盆シリーズだ。
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(文:吉川)
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