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ボートレース若松 優勝選手一覧

ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(令和5年5月2日)

熊谷直樹 2コース差しV


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 若松ボートの「ポカリスエットカップ」は3日に優勝戦が行われた。2コースから発進した2号艇の熊谷直樹(51歳=東京)が一番差し。イン先マイが流れた1号艇の黒井達矢の隙を逃さずバック直線で捕まえ、2マークを先取り。ここでリードを一気に広げて独走。通算78回目のVを飾った。マクリ屋の印象が強い熊谷。「選手人生で、2コース差しで優勝したのは初と思う」と言って少し笑った。

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 サッカーJ1年間王者を決定するチャンピオンシップ決勝の第2戦で、リーグ戦年間3位の鹿島が、首位の浦和を2対1で破り、逆転で年間優勝を飾ったこの日。twitterのトレンドも鹿島関連のワードが上位に並び、話題となっていた。

 同じ日の夜に行われた若松の優勝戦。

 1号艇には若き実力派・黒井 。この男が人気を大きく背負った。ただ、レースは決して順当には決まらなかった。

 ピット発走後、6号艇の原田富士男がスローへ動きを見せ、それに応じて、6コースに出されるのを避けたがっていた5号艇の渡邉英児も動き、スロー域に1、2、3、5、6の5人がなだれ込んだ。4号艇の岡村慶太だけは我関せずと、大きく助走距離を取って単騎ダッシュ戦を選んだ。この岡村が優勝戦を作った。

 5対1の隊形でスタート。6コースの岡村が気迫のコンマ08トップS。ダッシュということもあって勢いも十分。内側を1艇2艇3艇と抑えてマクリにかかった。水面際の観衆から大きな声が上がっていた。

 岡村は一気に全艇飲み込むかとも思われたが、インの黒井がやはり黙ってはいなかった。こちらもコンマ09スタートを切ってきていたのだ。応戦する。岡村のマクリが届く前に、早急に1マークに艇を寄せて意地の先マイを打って出た。これで岡村のマクリを許しはしなかった。ただしかし、黒井のインモンキーは懐を空けすぎていた。岡村を意識し過ぎたか。ここに、2コース・熊谷が1番差し。クマの牙が食らいついた。熊谷も1マークは外から岡村に締められて、決して余裕のある状況ではなかったのであるが、窮地の中で渾身の差しハンドルを繰り出していた。

 バック直線。黒井を捕まえて並走。内側に黒カポック、外側に白カポック。

 注目の1周2マーク。先取りは熊谷。対して差しの構えを取っていた黒井。だが、内から突っ込んできた岡村と接触して大きくターンマークを外して、黒井は無念の後退。ここで熊谷が単独トップに立ってセーフティーリード。勝負アリ。大一番を制した。2着ゴールは原田。ベテラン2人のワン・ツー決着となったのだった。

 レース後、ピットに戻ってきた熊谷は、原田と少し話して嬉しそうに笑みを浮かべていた。通算では78回目のVとなった。

 息をのむ激しい一戦だった。「4番にマクられながらで、決していい展開ではなかった」と熊谷。ただ「あの進入も1マークも予想した範囲の中でレースは出来た」と、さすがはベテランらしく、そう慌てることなく冷静なさばきを見せた。

 普段はセンターからの攻撃的なマクリ勝ちが持ち味であり、その印象は強い。 「選手人生で、2コース差しで優勝したのは初と思う。自分でも驚いてる」と言って、少し笑っていた。

 優勝戦は満点をつけてもいい、と熊谷は言う。ただ、今節は心残りな部分もある。初日から2、2、2、1着とまとめ、2日目終了時点では予選1位の位置(得点率9.25)に、黒井と岡村と共に3人でピッタリと並んだが、3日目に熊谷は足踏み。その間に若武者2人と差がつき、結果、予選1位に黒井、同2位に岡村。2人を追走する同3位に熊谷となった。優勝戦は、予選3位が予選1位を捕まえ、倒したということになる。ではあるが、不完全燃焼だ。

「僕が1番上(予選1位)を狙ってましたよ。ただ、今節は彼ら(黒井・岡村)を超えれなかった。いいエンジンだったし、もっと1等を取りたかった」

 帰り支度をして、タクシーに乗り込む前、そう語った。静かめの口調に悔しさが滲んでいた。優勝したからといっても、そのことは納得できないといった感じだった。さすが負けず嫌いで、ピン取り屋。50歳を超えてもなお、若手以上のような闘志がそこにあった。

 「次は予選からぶっちぎって、準優12R1号艇(予選1位の座)を取れるように頑張ります」。そう誓って帰路についた。


 
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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

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スリット ST

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