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ボートレース若松 優勝選手一覧

ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(令和5年5月16日)

地元水面で躍動! 沖島広和が魂の走りでV


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 圧倒的本命を破ったのは、1人生き残っていた地元戦士だった――。若松ボート「東龍軒カップ 」の優勝戦が10日に行われた。1周1マーク、4コースから発進した沖島広和(36歳=福岡)が、イン先マイの中島孝平(福井)をスピード満点のマクリ差しで捕まえてバック並走。2マークでは気迫の握りマイで突き放して先頭奪取。1番人気の中島を倒す豪快な走りで、約2年3ヶ月ぶりの美酒。地元の面目を保った。

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 獅子はこの日まで眠っていたのか。虎の牙はこの日まで折れていたのか。とても2年以上優勝から遠ざかり埋もれていた男とは思えないような、目の覚める攻撃の連続だった。

 まずは1周1マークを青い電撃が襲った。1号艇の中島孝平がインからスタート後手を踏みながらも意地の先マイ、その懐へ3コースからマクリ差しを入れた3号艇の今出晋二。1-3か、3-1か。いや違う! その両者の間、狭い隙間をコジ開けるように、外から青いカポックが全速で飛び込んでくる。沖島だった。高速マクリ差し。「なん…だと!?」という声が中島と今出から聞こえてきそうな、それほど鮮烈な技が見事に入った。

 バック直線、一番外に中島、最内に今出。真ん中に沖島。ほぼ3者が並んだが、少しだけセンターの沖島の艇先が出ている。

 勝負は2マークで決まった。最内有利に2マークを先取りする今出に対して、沖島が今出の外側を迷わず握っていく。若松の2マークは握っていくとバランスを崩したり、ひどい時は振込み失速するが、この男にそんな心配は必要なかった。若い頃から慣れ親しんだ当地水面。ここは俺の地元だと言わんばかりに、今出の外を思い切りブン回す。マクリ強襲。青いカポックが風を切る。モーターがうなりを上げる。力強い水しぶきがあがる。スピードが違っていた。赤いカポックの横を青い閃光が走り抜ける。一瞬で勝負アリ。豪快に決まった技に、湧き上がる地元観衆。カメラが主役を追いかける。約2年3ヶ月ぶりのVゴールへ――。もう沖島の目の前に相手は誰もいなかった。

 ウィニングランでは、水面際に集まった地元の熱烈なファンたちの声援に手を振り、嬉しそうだった。今節は手薄だった福岡勢だったが、牙城は守ってみせた。

 決まり手だけ見れば「抜き」の2文字。だが、1周1マークでは絶妙な「マクリ差し」。2マークでは渾身の「マクリ」一撃。どちらもシビれる技の連続だった。ちなみにスタートタイミングはコンマ01ビックリスタート。どこまでも電撃的な男だった。

 次走は津の一般戦へ出場予定。現在はA2級の身だが、もともとはA1級の腕。今期は勝率が復活してきて7点近い数字まで上がってきた。A1返り咲きは近い。今回の2年3ヶ月ぶりの優勝も弾みにして、意気軒昂に三重の地に乗り込む。

 今開催中のGI九州地区選手権(唐津)に出ている選手が九州のすべての実力者ではない。

 2年間黙っていた男が、若松から反撃ののろしをあげた。

 
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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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