若松ボートの「第16回スカパー!・JLC杯争奪夜王シリーズ第2戦第3回若松スピード王決定戦」は21日、優勝戦が行われた。1号艇の茅原悠紀(29歳=岡山)がインから先マイ決めて一人旅。今年6回目の優勝を飾った。来月は若松GI周年(11月3日開幕)に参戦予定。艇界屈指のスピードターンが再び若松水面を盛り上げそうだ。
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フライング持ちの1号艇・茅原が安全にスタートを置きにいってコンマ18。早くはないタイミング。でもそれがトップスタートだった。
他の艇はコンマ23〜27と揃って後手。
茅原は誰もいない1周1マークを難なく先マイ。バック直線に抜けると独走。あとは悠々と周回を重ねていってゴールイン。今年6回目のVを取ったのだった。
今節は11戦9勝、2着2本。初日ドリーム戦1号艇で勝ち、予選をトップ通過、そして優勝。王道を突き進んだ。この男に始まり、この男で終わった。エンジンもよく噴かせたし、何よりそのターンテクとスピードは、一般戦に出てきたら別格。役者が違った。6コースから発進して、1マークを回って中盤位置にもまれようとも、3周あれば先頭を追い詰め抜き去ってしまう。
若松水面は3年以上ぶりの出走だったが、一般戦では問題は無かった。当地はこれが初優勝。ビクトリー花火に照らされながら、ファンの声援に手を振って応えていた。
来月には再び、ここに戻ってくる。
今度は、GIだ。
「GI全日本覇者決定戦 開設64周年記念競走」が11月3日に開幕する。そこに茅原も参戦予定。
「直前に若松を走れたことは大きかったです。周年、頑張ります」
今節走ったことで、水面の感覚、スタートの見え方、モーターなど、プラス材料になりそうな点はある。3年のブランクで、いきなりGI戦に出るより良かったはずである。茅原の注目度がますます上がる。
GIは強豪揃いだ。だがだからこそ、この男の本気のスピードターンが見れる。
来月、茅原が若松水面にどんな航跡を描くか楽しみだ。
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(文:吉川)
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枠 | スリット | ST |
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