若松ボートの「サッポロビールカップ」は7日に優勝戦が行われた。2コースから発進した2号艇の蜷川哲平(40歳=東京)が、1周1マークを握って先制。差してきた永田啓二にバック直線で接近されたものの、続く1周2マークで外をブン回して突き放して勝負アリ。強力30号機を駆り、連日力強い走りを見せて今年初Vを達成した。若松では初優出で初優勝だった。
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コースは1235/46。
2コースの蜷川がコンマ14のスタートを切り、インからコンマ21の中澤和志をマクっていき、1マークを先制した。
バック直線。3コースからマクリ差してきた永田の艇先が並びかけてきた。それでも、続く2マークも蜷川は外をブン回していって、永田を引き波に沈めた。2マークを回ってから舟がグッと前へ出て行った。力強かった。後続を置き去り。ホーム直線に単独トップで帰ってくると、軍配はあがっていた。あとは周回を重ねてゴール。握りマイ、握りマイのパワフルな走りで頂点を掴み取った。
これが意外にも約4年半ぶりのV。若松では初V。当地初優出だった。
今節は、3日目から1着1着1着3着1着1着、そして優勝戦1着。固め打ちがスゴかった。シリーズ後半での存在感は、正直、優勝戦1号艇の中澤よりも、蜷川のほうがあっただろう。強力30号機の動きは、ハンパではなかった。出方が違った。同じレースを走った選手達が、蜷川とのパワーの違いに舌を巻いた。
「優勝戦も舟足は抜群でした」。優勝戦後、満足そうにうなずいた。
ただ、続けて「このモーターはプレッシャーありましたよ。最低でも優出と思っていました。優勝戦も緊張しました」と語った。周囲の選手から、観客から注目される抜群モーターを使う者ならでの責任の大きさを漏らした。
良機でも結果を残せなかった選手はいくらでもいる。その中で、蜷川はきっちりと結果を出した。そこにこの男の強さがあった。
久々の美酒で体を潤して、次走は地元・多摩川へ向かう。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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