女子選手が連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「GIIIオールレディースJALカップ」は23日に優勝戦が行われた。1マークをイン先マイした1号艇の落合直子(35歳=大阪)は、3号艇の黒澤めぐみにマクリ差しを許すも、2周2マークで黒澤が振り込んでいる隙に抜き返し、逆転優勝となった。当地では初。
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レース後。優勝表彰式が始まるまでの待ち時間。落合は、手にしたペットボトルのミネラルウォーターで喉の渇きを潤すと、ほっと一息ついた。
優勝戦は苦しい展開だった。優勝への扉は、閉じようとしていた。
スリットでは隣2コースの2号艇・佐々木裕美が大きく後手。イン先マイした落合だったが、3号艇・黒澤のマクリ差しが突き刺さっていた。逃走態勢を築けず、黒澤に捕まり、その後は主導権を奪われた。2周1マークを回った時点で、レースは3-1で固まろうとしていた。
しかし、2周2マークで黒澤が振り込み。その隙に落合が一気に逆転。形勢はひっくり返った。追いかけてくる黒澤を振り切り、ゴールラインを駆け抜けた。
「(1マーク後は)やっちゃったと思いました。2周2マークはちゃんと回れていて良かったです。なかなか優勝できていなかったので、是が非でもと思って気合いが入り過ぎていたと思います」と振り返りながら、苦笑した落合。それでも「エンジンは全体的に良かったです」と満足な表情も見せた。
優勝は2015年5月以来で久々。「なんとか優勝できました。めっちゃ嬉しいです」と喜びを口にした。
これまで優出は重ねていただけに、あと1つ届かず悔しい思いも多かっただろう。待望の美酒で、その乾きを癒やした。次走、丸亀での走りも注目だ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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1 | 1 | 4289 | 落合 直子 | 1'48"5 | 抜き |
2 | 3 | 4791 | 黒澤 めぐみ | 1'49"9 | |
3 | 4 | 3188 | 日高 逸子 | 1'51"3 | |
4 | 5 | 4502 | 遠藤 エミ | 1'51"4 | |
5 | 2 | 4045 | 佐々木 裕美 | ||
6 | 6 | 4304 | 藤崎 小百合 |
枠 | スリット | ST |
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.11 |
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