圧倒——。若松ボートの「ナッセ杯」は3日に優勝戦が行われた。1号艇の峰竜太(34歳=佐賀)がインから先マイ。2号艇の重成一人の差しを振り切って独走ゴール。今年5回目の優勝を飾った。今節は11戦10勝、準パーフェクトの圧巻の走り。昨年のグランプリ覇者であり4年連続年間最高勝率の男が、その強さを示した。
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最終日最終レースの先頭を颯爽と走っていたのは、やはりこの男だった。
峰に始まり、峰に終わった。
初日。ドリーム戦をイン逃げ1着で、W白星発進。翌日2日目の前半レースで2着はあったものの、その後は怒濤。白星街道まっしぐら。マクリ差し、マクリ、差しに逃げ。その鋭いターン力と調整力で勝ちまくった。4日目7レースでは、4コースから1マークで針の穴を通すような一級品のマクリ差しを披露して艇団をさばいた。
ここは一般戦である。役者が違っていた。
予選は無論トップ通過。準優もインから押し切って優出。
そして優勝戦。1号艇の峰はインからコンマ15トップタイのスタート。1マークを先マイ。対抗1番手だった2コースの重成が差しハンドルから懐を狙ってくるも、1マークを先に回った峰は、旋回後にグイッとボートが前に出て、先頭に立っていた。差しは入れさせない。
続く2マークもトップで回って、後続艇をさらに突き放して勝負アリ。あとはカクテル光線が照らす中を独走。ゴールラインでは右拳を軽くあげ、駆け抜けていった。
終わってみれば11戦10勝、準パーフェクト。昨年のグランプリ覇者であり、4年連続年間最高勝率の男が、その存在感を大いに示して、今年5回目の優勝を飾った。
「絶対勝ちたいと思っていました。よく仕上がってました。また若松に来たら、優勝目指します」。そう話して、帰路についた。
7月突入。夜9時を回っても蒸し暑い風が吹いていたが、レース後の峰は爽やかだった。
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(文:吉川)
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