好メンバーで連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「GIIIシャボン玉石けん杯」は10日に優勝戦が行われた。1号艇の桐生順平(33歳=埼玉)がインからトップスタートを切って1マークを先マイ。他艇に影も踏ませないイン速攻を決めて独走。通算40回目、今年は2回目の優勝を飾った。当地では初。
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帰郷者続出の波乱のシリーズ。
ただ、そんな中で桐生は初日ドリーム戦の1着から、危なげなく勝ち進み、堂々の予選トップ通過。準優もイン逃走。王道を突き進み、優勝戦の白い勝負服に袖を通した。
V戦当日。天候は荒れた。土砂降りの雨の中で行われた優勝戦。安定板が付くほどの向かい風も吹きつけていた。それでも、この男は乱れない。
桐生はインからトップスタートを切って1マークを先制。影も踏ませぬイン速攻。誰も追いつかない。バック直線で後続に2、3艇身ほどつけて単独トップ。1周2マークも颯爽と回っていって、その後も独走。圧倒的強さで、今シリーズの頂点に立った。
11戦7勝、オール2連対。抜群の安定感で、期待に応え続けた。「1マーク回った感触は良かったですね。今日は調整ができていた」。レース後、そう振り返った。天候は荒れようと、いつものクールな表情の桐生だった。通算40回目、今年は2回目の優勝。当地では意外にも初優勝となった。
今節から、若松でも新型コロナウイルス感染症の感染予防及び拡散防止のため無観客レースが始まった。未曾有の事態。若松のスタンドには、誰も座ることのないイスだけが水面のほうを向いて、静かにそこに並んでいた。ファンが水面際で一喜一憂する姿も無い。水面で何が起きようと、観客席は静寂に包まれたまま。
一節間を終えた桐生は「やっぱり寂しいですね」と残念そうに話した。
ただ、「若松初優勝できて良かったです。今度は若松のGIやSGを走りたい。また頑張っていきます」。そう言葉も残して、帰路についた。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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1 | 1 | 4444 | 桐生 順平 | 1'50"3 | 逃げ |
2 | 3 | 4024 | 井口 佳典 | 1'52"5 | |
3 | 4 | 4831 | 羽野 直也 | 1'53"0 | |
4 | 2 | 4428 | 有賀 達也 | 1'54"2 | |
5 | 5 | 4477 | 篠崎 仁志 | ||
6 | 6 | 4384 | 鶴本 崇文 |
枠 | スリット | ST |
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