若松ボートの「ポカリスエットカップ」は3日に優勝戦が行われ、上平真二(46歳=広島)が優勝を飾った。バックでは3番手の位置になった上平だったが、1周2マークで先行する1号艇と2号艇がもつれて大きく流れ、そこを冷静に差して逆転した。今年はすでに優勝戦の2着が5回あり、待望の今年初Vに笑顔を見せた。
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進入は12346/5。
1マークは1号艇の福来剛がイン先マイ、そこに2号艇の平尾崇典が差していく。両者急接近。寄せる福来、抵抗の平尾。そのまま大競りで2マークをオーバーターン。
このチャンスを見逃すはずがないのが赤ヘル、いや赤カポックだった。福来、平尾の右後ろで2人の動向をよく見ていた上平。狂乱の2マークの中、きっちりと展開を射止めて、鮮やかに先頭奪取。あとは後続をピシャリと抑えて、赤いユニフォームはトップを爽快に駆け抜けていく。逆転の上平、ゲームセット。見事今年初優勝を飾った。
レース後、ピットに戻ってくると両腕でガッツポーズを見せ、笑みをこぼした。
上平に始まり上平に終わった。初日メインの12Rドリーム戦を制したのが3号艇の上平だった。インの濱野谷憲吾をマクリ差しで斬った。予選は4位通過。準優もしっかりと逃げて優出。そしてシリーズを制した。前検では「前に進んでいない感じ」とコメントを残し、序盤は不安のあるように見えたターンの足も、4日目頃から気配アップ。優勝戦後も「ターン回りは良かったです」と納得の表情を見せた。
「嬉しいですね」。好相性の当地では2018年12月に続く連覇を達成。さらに今年初優勝も気分を上げる。今年は7優出で5回の準優勝と、ここまで惜敗が目立ったが、そんな銀メダルトンネルも抜けた。
今期は絶好調。今節若松入りするまでの勝率は8.11とハイアベレージ(今節出場選手1位)。自己最高勝率の7.78を上回る勢いを見せる上平。今日のVを機に、ますます加速していくのかもしれない。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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1 | 3 | 3737 | 上平 真二 | 1'48"4 | 抜き |
2 | 4 | 3605 | 中村 守成 | 1'50"2 | |
3 | 2 | 3822 | 平尾 崇典 | 1'51"5 | |
4 | 6 | 4118 | 宇佐見 淳 | 1'53"0 | |
5 | 5 | 4413 | 水摩 敦 | ||
6 | 1 | 4095 | 福来 剛 |
枠 | スリット | ST |
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