レース展望

九州のスターはボート界のスターだ! ベテランも、女子も、ルーキーも、52名全員が優勝候補の下克上BATTLE

井上 誠之●『スポーツ報知』

数で圧倒する福岡勢が7連覇を狙う

福岡、佐賀、長崎の3支部が激突する「GI九州地区選手権競走」は、ご存じのとおり質、量ともに福岡支部が他2支部を圧倒してきた歴史があり、現在も6年連続で福岡支部が優勝している。出場選手数も福岡支部の34名に対し、佐賀は10名、長崎は8名と福岡が圧倒的に優位。加えて開催地がホームの若松ということで、福岡支部から優勝者が誕生する確率は高い。

SG覇者峰&深川ら充実の佐賀勢

深川 真二
峰 竜太

ただ昨年、全国で最も勢いがあったのは佐賀支部だ。峰竜太(佐賀)と深川真二(佐賀)がSG初優勝を飾り、三井所尊春がGⅠ、山田康二(佐賀)がGⅡ初優勝を飾った。GⅡ以上の優勝回数は福岡支部の5回(SGなし)に対し、佐賀支部はSG2回を含む6回と福岡支部よりも多かった。峰が1人で3回優勝しているとはいえ、質という視点で見れば、今や佐賀勢は福岡勢に見劣りはしない。福岡7連覇を佐賀勢が阻止する可能性もありそうだ。

その筆頭は、もちろん峰である。3年連続年間勝率1位の安定感だけでなく、悲願のSGタイトルを奪取して、勝負強く生まれ変わった。大得意の芦屋に比べると、若松の水面実績はもの足りないのだが、今の峰に過去のデータは通用しないだろう。

若松王者田頭が連覇へ照準

田頭 実
篠崎 元志

7連覇が懸かる福岡支部は、瓜生正義が不在でも駒は豊富。中でも昨年大会覇者の田頭実(福岡)は若松では無敵の強さを誇る。ダブルドリーム戦では峰とともに1号艇に指名されていることからも、その期待値が計り知れる。

昨年は最後まで調子を取り戻せなかった篠崎元志(福岡)にも注目したい。秋口までは走り自体が本来のそれとはほど遠い印象だったが、ようやく以前のターンの切れが戻ってきた。ここ数節はモーター抽選運に泣かされているだけだ。得意で大好きな若松で完全復活のシーンは十分ある。

機は熟した!下條がGI奪取へ

下條 雄太郎

長崎勢は原田幸哉がF休みで不在。その原田を除くと、2010年の56回大会覇者の赤坂俊輔(長崎)以来7年もの間、GI覇者が誕生していない。昨年大会は予選トップ通過ながらも優出を逃した下條雄太郎(長崎)のリベンジに期待だ。

切り替え早々にエース機が出現!? 冬の攻略ガイド
“風速6m以上”はレースが荒れるサイン。モーターは初下ろしから選手評価抜群の3基に注目!

中森 亮●『日刊スポーツ』

伸びの[43]、出足の[26]、回り足なら[36]

若松のモーターは12月に切り替えたばかり。ただ、早くもエース級のモーターは出てきている。その1つが、初下ろし節で優勝を飾った金子龍介から「エース機になると思う」とのお墨付きを得た43。同節で金子と節イチ争いをしたのが服部達哉の26。43が伸び寄りなら26は出足寄りで、引き波をモノともせずに乗り越える力強さを見せた。

もう一基が36。初下ろし節で手にした田中孝明は抜群の回り足を武器に9戦中8回の3連対と着をまとめた。2節目に乗った宮地元輝は圧倒的なパワーで優勝。出足は節イチ、伸びは上位という仕上がりに「素晴らしいモーター」と惚れ惚れしていた。

追い風は差し、向かい風は捲りが決まる

2017年の若松のイン1着率は約55%。半分以上の確率で1コースに入った選手が1着を獲ってきた。SG・GI限定なら約60%まで上がる。

イン優位が崩れるのは、進入が乱れたときと、風が強まったときだ。進入は人的要因だが天候はそのとき次第。追い風、向かい風を問わず5m以内ならばイン有利、6m以上となればレースの流れが大きく変わってくる。

冬場は追い風になることが多く、セオリーどおりに差しが決まる。握って攻める3コースの1着率は下がり、差し構えの2、4コースの1着率が上がる。イン艇は先マイに持ち込んで2、3着絡み。差し場をふさがれる6コースの出番はほとんどない。

向かい風だと攻めるセンターの3、4コースが強さを増す。捲りが増えることで、5、6コースにも出番が出てくる。うねりが出る満潮時より、思い切って旋回ができる干潮時の方がさらに捲りが決まりやすい。

また、若松では従来の展示タイムと1周タイムに加え、4月から直線タイムを公開している。直線後半を計る展示タイムは伸びの指標となるが、直線タイムはターンの立ち上がりから伸びへのつながりの部分を測定する。選手も大事にする部分の足が如実に表れるため、しっかりチェックして舟券作戦に組み込むべきだ。

ちょっとした時間に、スマホをチラっ♪
3タイム全部が一番時計なら、迷わず投票画面へゴー!!

井上 泰宏●『西日本スポーツ』

レーザー計測の若松のタイムは選手の信頼度も高く、モーターの仕上がり具合の基準にする選手も多い。測定、公表されるタイムは、展示タイム(伸び)、1周タイム(回り足)、昨年4月から加わった直線タイム(出足)の3つである。その凄さを知ってもらうため、新モーター&新プロペラとなった12月「夜王S第4戦公営レーシングプレス杯男女W優勝戦」と「日本財団会長杯」の結果を調べてみた。

ともに6日間シリーズで、2節合わせて144レース。そのうち展示タイム、1周タイム、直線タイム全ての1番時計が1人の選手に集中したレースは34回あり、結果は1着21回、2着が6回。全タイム1番時計なら1着率61%、2連率は80%弱となる。1号艇だけでなく、2号艇や3号艇が全タイム1番時計のときも大丈夫だ。2節目の「日本財団会長杯」で優勝した宮地元輝は優勝戦2号艇で、全タイム1番時計だった。

では、3タイムのうち2つが1番時計だった場合はどうだろうか? 結果は74レース中1着27回、2着18回。全タイム1番時計ほどの凄さはないが、3連単の的中確率が120分の1であることを考えれば十分参考になる数字だろう。

いくらお金が懸かっているとはいえ、1日中画面をチェックしているのは大変だ。ちょっとした時間で、気軽に楽しんで欲しい。

若松DATA

最近6ヵ月 進入コース別成績

(2017年7月1日〜2018年1月2日/1,258レース)

進入
コース
勝率 1着率 2着率 3着率 平均
ST
決まり手
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1 8.22 55.90% 19.40% 8.40% 0.16 658回 0回 0回 0回 40回 4回
2 5.65 14.40% 24.00% 17.90% 0.17 0回 32回 0回 130回 18回 1回
3 5.45 11.70% 21.80% 21.90% 0.16 0回 58回 49回 15回 23回 1回
4 5.08 9.90% 17.60% 21.60% 0.16 0回 53回 29回 22回 18回 2回
5 4.22 6.20% 12.00% 17.50% 0.17 0回 7回 50回 7回 9回 5回
6 3.27 2.30% 5.80% 13.20% 0.18 0回 5回 12回 5回 7回 0回

開催期間中の潮汐表

開催日 満潮 干潮
2月15日(木) 大潮 21:59 16:00
16日(金) 大潮 22:33 16:32
17日(土) 大潮 23:05 17:03
18日(日) 中潮 11:43 17:34
19日(月) 中潮 12:08 18:06
20日(火) 中潮 12:34 18:43

モーター2連率ベスト15

(2017年12月・使用開始~2018年1月2日)

順位 No 2連率 勝率
1 16 61.1% 7.06
2 43 60.0% 7.15
2 36 60.0% 7.13
2 37 60.0% 6.00
5 17 57.8% 5.63
6 14 57.1% 6.90
順位 No 2連率 勝率
7 39 55.1% 6.59
8 50 54.5% 6.73
9 13 52.3% 6.81
9 20 52.3% 6.81
9 40 52.3% 6.19
順位 No 2連率 勝率
12 46 47.60% 6.19
13 38 47.30% 5.53
14 15 42.80% 6.14
15 26 42.10% 5.95
15 12 42.10% 5.84

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