運命的な師匠との出会い ~最初で最後の弟子~
水摩にとって忘れてはならないのは、やはり師匠との絆だ。ちょうど、競艇選手を目指し始めた頃、母親が「息子が競艇選手を目指している」と知り合いに言った何気ない一言が、知り合いから知り合いへ、ついに師匠・田頭実選手の元へと伝わった。「今度、飯でも食おうか」とかかってきた突然の電話。これが、水摩と田頭選手の初めての出会いだった。「競艇選手になったら、面倒みてやる」。最初の出会いから、はや5年。水摩は田頭選手の元で、地区スターへと成長し、この約束は間違いなく果たされた。「もう弟子はとらない」という田頭選手にとって、今水摩は最初で最後の愛弟子だ。
水摩の戦法-、それは、9割9部9厘で主張する6コース。これにもきちんと理由がある。それは「1コースで1等になるのは当たり前。6コースで1等になれたら、本物。もっと強い選手にしたい」という師匠の想いの表れだ。ゆえに、現在の水摩には6コース以外は許されていない。「確かに6コースだと、1コースに比べて周りを見ないといけないし、思い切りがよくないといけない。それが確実に自分の力になっていると思うんです。『いつも6コースばっかりで不満はない?』ってよく聞かれるけど、全然そういうのはないですね。むしろ、これから他のコースで走った時に勝てるって信じています」と、はっきりと話してくれた。







