ベテランが連日火花を散らした若松ボートの「GIIIマスターズリーグ第8戦クレカ若松杯」は1日に優勝戦が行われ、1号艇の今村暢孝(53歳=福岡)がイン逃げで優勝を飾った。スリットでは2コースの田頭実に先行されマクられそうになるも、伸び返して踏ん張り、1マーク先マイから他艇を振り切った。今年は3回目、若松では7回目の優勝となった。
===
「後手を踏みました。マクられそうでした」と今村。インの今村がコンマ18。2コース田頭がコンマ12だった。
田頭が今村の頭を押さえようとした。
それでも、今村の相棒モーターがそうはさせなかった。「伸び返したように感じました。足は良かったです」。締めてくる2号艇に抵抗。一歩も引かなかった。この今村を見た田頭がマクリを断念。レバーを落として、差し構えに切り替えた。
踏ん張った今村は、1マークを先マイ。差しチェンジの田頭も、外から差してくる他の艇も懐には入れさせない。バック直線で単独先頭に立ち、そのまま押し切った。
「(1マークは)田頭選手が落としてくれたので僕も落として回れて良かったです。地元での優勝は嬉しいですね」。レース後は笑みをこぼした。
今節は11戦8勝、オール3連対。予選トップ通過の活躍。スロー域からの安定のレースさばき。さすがの強さを見せつけた。
これで今年は3回目のV。当地では7回目。
「マスターズリーグ優勝できたので、マスターズチャンピオンも優勝したいと思います」。来年行われる大舞台に向けて闘志を燃やしながら、帰路についていた。
===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。
(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
---|
枠 | スリット | ST |
---|