若松ボートの「ギラヴァンツ北九州杯」は新期に入った2日、12Rで頂点を決める優勝戦が行われ、1番人気に推された1号艇・永田啓二(30歳=福岡支部・鹿児島出身)がイン先マイから先行。追ってくる正木聖賢を振り切って優勝。地元の主軸としてしっかり外来勢を迎撃して、1月の福岡一般戦以来、今年2回目の美酒を味わった。
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初日1走目こそ2コースから3着だったが、その後2走目からは1着2着1着2着1着1着のオール2連対。今節は実力拮抗のシリーズだったが、その中で抜群の安定感を見せつけた。
奇策も、荒れ水面も、永田に土をつけることはなかった。
優勝戦では、3号艇の折下寛法が意表を突く3カド戦に出たが、インに構えた永田は慌てず騒がずコンマ17のスタートを決めた。「行き足がいい」と評す相棒モーターは、スリット後にグイッと前に出ていき、真っ先に1マークへ。折下は痛恨のスタート遅れで攻め切れず。永田の堂々のインモンキーが難なく決まった。この日は夕方から強い向かい風が吹きつける競走水面で、敗者戦のほうではイン受難のシーンもあったものの、そんな条件にも永田は屈しなかった。強かった。道中、2番手の正木に接近される場面はあったものの、しっかり先頭を守ってゴールを果たした。
混戦シリーズでフタを開けるまでどうなるか分からなかったものの、初日ドリーム戦1号艇に選ばれた永田が関係者からの期待にも応えてみせた一節だった。ウィニングランでは両手でガッツポーズ。嬉しそうに若松水面を駆け抜けた。当地では初Vだった。
前期(今年5月1日〜10月31日)の勝率は5.59に下降。A1級からA2級に陥落した。だが、新期に切り替わってすぐの11月一発目でこの優勝。幸先良くスタートを切った今期は、リズムを変えて気分も切り替え、また勝率を挽回してくるか。自身最高勝率6.73を残した男だけに期待はもてる。
次は大村の一般戦へ出場予定(9日〜)。2節連続Vへ。勝率アップへ。薩摩隼人の巻き返しが始まる。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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