梅雨だけど田頭のスタートだけは湿らなかった。若松ボートの「マクール杯」は8日に優勝戦が行われた。1号艇の田頭実(51歳=福岡)がインから一人だけ突き抜けるトップスタート。他5艇は遅れをとるスリット隊形で、田頭がイン先マイから先頭独走。若松では16回目、今年は5回目の優勝を飾った。5月から4場所連続Vと絶好調だ。
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進入は126/345。
スタートで勝負は決まった。
インの田頭はコンマ13。
対する他の選手は、2コースから順にコンマ41、37、31、28、29。白カポックだけ気持ち良く突き抜けているスリットだった。
他艇がスタート届かない中、一人だけ的確なスタートを決めてくるS巧者の田頭。さすがだった。
田頭は難なく1周1マークを先マイ。誰にも影すら踏ませない。バック直線に抜けて、先頭に立ち2マークもターン。あとは悠々と周回を重ねてゴール。先月のGW戦に続き、今月も若松で優勝を飾った。
レース後「今日は合ってなかったですね」と田頭。調整面で不安はあったようだった。それでも、スタートできっちり先行して優勝という結果を出して、安堵の表情を見せていた。
ウィニングランでは、梅雨の蒸し暑い中、水面際で声援を送るファンに丁寧に応えていた。「たくさんの方がいたので、ゆっくり走らせてもらいました」。そう話すと表情が緩んだ。田頭の爽快なスタート、走りっぷりで、スカッとしたというファンもいそうだ。
当地では16回目の優勝。「若松では負けたくないと思ってます」。地元で燃える闘魂は強い。
これで今年5Vに到達。5月から4場所連続Vと絶好調の波に乗っている。51歳、元気いっぱいだ。
次走は浜名湖。5場所連続Vなるか、期待高まるレースになる。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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