ボートレース若松優勝選手

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(平成28年11月26日)

ゼロ台S炸裂! 平田忠則 イン速攻V!


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 若松ボートの「“わ”の心で被災者へ!〜熊本地震被災地支援競走〜スポーツニッポン杯GW特選競走」は26日、優勝戦が行われた。1号艇の平田忠則(39歳=福岡)が、1コースからゼロ台の鋭いスタート決めてインモンキー。バック直線で先頭に立ち、そのままゴール。若松GW覇者に輝いた。今年は3V。前走場の下関に続いて連続優勝と好調だ。

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 今節はいったい何度、平田の口からスタートに対しての不安を聞いただろうか。

 「スタート遅い」「スタート力ない」

 平均はコンマ18。たしかに、早いスリット勝負が持ち味の選手ではない。キレキレのSをバンバン叩き込むより、どちらかというと、ターンで、ハンドルワークで相手を料理するタイプの実力者だ。

 今節、初日〜4日目までの8走のスタートを見てみると、5番手スタートが4回、6番手スタートが1回だった。

 「スタート分かりません」

  だがそれでも、見事に予選トップ通過を果たしてしまうのがこの男でもある。スタートいかずとも予選オール3連対、抜群の安定感。どれだけ平田が巧いかがうかがえる。エンジンもそんなに出ていないのに、この成績。

 5日目は前半レースでコンマ08、後半の準優でもコンマ09を切った。コンマ20前後で固まっていた今節、初のゼロ台だった。

 さすがにもう、5、6番手Sはない。目の色は変わっていた。

 そうして迎えた優勝戦。枠は1号艇。あとは逃げるだけ。だが直前のインタビューでは、やっぱりまだまだスタートに対して自信を持てない発言をしていた。5号艇のベテラン田頭実の前付けで深くなる恐れもあり、不安材料もあった。

 それでも、昨準優をゼロ台Sで勝ったように、勝負所は分かっている選手である。しかも、ここは地元、大好きな若松なのである。立ち後れはしない。

 本番も田頭はやはり2コースまで動いてきたが、平田はインを堅守。そこから決めたスタートはコンマ08。気迫ある踏み込みだった。

 「S特訓で100m起こしはずっと練習していた。やはりスタートはゼロ台ですか。いつもの僕なら落としていたが、今回の優勝戦は気合いを入れていた」。勘通りのゼロ台。気持ちが込もった渾身のショットだった。

 1周1マーク、的確にイン先マイ、差してくる艇も握った艇も、どの攻めも白カポックは防いでみせた。そのまま先頭へ立つと、誰にも目の前を走らせずトップでゴールイン。今年3度目の優勝を飾ったのだった。

 これで前走場に続いて連続V。「すごくリズムはいいですね」と平田。

 4月で3V。今年は本当にいい流れだ。

  だが慢心はない。常に課題を考える。「自分に足りないものはスタート力と思っている。少しずつはついてきている。今年はスタートを頑張ってファンの期待に応えたい」。

 確かなハンドルさばきでこれまでも多くのファンの期待に応えてきた39歳は、まだまだ向上心を持って、今年はスタートを磨くという。

 今節、何度もスタートに不満足なコメントを口にしていたのは、スタートに対して新たな高い意識を持っている表れだったのかもしれない。

 スタートばかりに気を取られているとフライングなどのS事故でリズムを崩す危険もあるぞ、とは思うが、もうすぐデビュー20年の平田だ、そんなこと百も承知であろう。それを踏まえて、スタートに力を入れるつもりなのだ。

 進化する平田忠則。

 今年は、スタート勝負に注目してレースを見るのもおもしろいかもしれない。


 
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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

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スリット ST

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