ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(平成28年12月3日)

茅原悠紀 イン逃げ快勝! 若松周年初制覇


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 若松ボートの「読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設64周年記念競走」は8日に優勝戦が行われた。1号艇の茅原悠紀(29歳=岡山)がインからゼロ台スタートを切って1マークを先マイ。誰も寄せ付けないイン逃げを決めて独走ゴール。自身3度目のGI優勝を飾った。今年は7V。賞金ランキングは17位に浮上してSGグランプリ出場へ大きく前進した。

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 最終日のピット内。自分の相棒40号機を乗っけたボートを、いざ水面におろそうと、1人で颯爽と揚降装置のほうへと押しながら移動させていた茅原だったが、勢い余ったのかボートがうまく操れず別の方向へと艇先が向き、慌てて踏ん張って止めている場面があった。暴れ馬を操れない騎手のようだった。近くを通りかかった西山貴浩が、すかさず「(モーターが)噴いとる、噴いとる」と言ってからかい、そばにいた辻栄蔵も笑った。茅原は恥ずかしいのか、苦笑いを浮かべた。そんな穏やかな午後だった。

 しかし本当に、40号機はよく噴いた。「全体的にどの足もいいです」。茅原はそうきっぱりと言い切っていた。優勝戦の周回展示航走で叩き出した1周タイムは1人だけ35秒台。他の優勝戦メンバーも、その他の選手も36秒台の中で、この男は速さが違った。

 優勝戦はインからコンマ09の文句なしの見事なトップスタートを切り、1マークを先マイ。音速のインモンキーでバック直線に抜けると、後続を置き去りで5艇身ほどのぶっちぎり独走体勢を築いていた。早くも勝負アリ。「1マークは完璧でした」。残るターンマークも全力で飛ばして、2番手に3秒以上の大きな差をつけて、ゴールラインを駆け抜けた。上がりタイムは1分46秒1。1番時計。穴党も黙らせる圧倒ショーだった。

 若松水面の勝利の女神は、前検から茅原に微笑んでいたのだろう。この40号機は、先月にここ若松で茅原自身が扱い、優勝したモーター。それをまた本人が今節も引き当てるというミラクルが起こっていたのだ。「前回ペラ調整をやってきたので、だいたいのことは分かっていました。メリットしかなかったです」。

 先月の若松一般戦に約3年ぶりに斡旋が入ったことで、周年前に水面のブランクを解消、ペラ調整の勘も掴み、今節同じモーター(ペラ)を引く。まるで筋書きのある物語のようだった。

 レース後は「今までで一番嬉しいGI優勝かもしれない」と言って嬉しそうに笑みをこぼした。

 この優勝で900万円を上積みして、賞金ランキングは17位に浮上。3年連続のSGグランプリ出場へ大きく前進した。大きな勝負駆けに成功した形だ。今年はフライングなどもあったが、ここにきて完全にリズムに乗ってきた。

 次は、若松のとなりの芦屋「GII モーターボート大賞」へ参戦予定。「次のGIIはすごく大事になると思います。気を抜かずに、やる気満々で頑張ります!」。そう話す茅原の語気は力強かった。まだまだ腕まくりで挑む。きっとその先に、暮れの大一番は待っている。

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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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