若松ボートの「わかわくらんどオープン1周年記念レース」は5日に優勝戦が行われた。1番人気の1号艇・湯川浩司(38歳=大阪)が1周1マークをイン先マイ。2コースの作野恒が差して接近してくるも、好パワーで振り切って優勝を飾った。成績は13戦11勝、2着2本。開幕前からダントツV候補に見られた実力者が圧巻の走りを見せつけた。今年は若松のGI周年もオール2連対で制しており、当地相性は抜群だ。
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強すぎる。
今年の若松GI周年をオール2連対の成績で見事制覇した湯川が、今回も大暴れだった。格が違った。
初日連勝で船出を決めると、長い7日間節でも集中力を切らさず、白星を大量に並べた。予選トップ通過。準優もきっちりと勝ち、12戦10勝という他を寄せ付けない成績で優勝戦の白い勝負服に袖を通した。
SGを複数獲るほどの別格のハンドルテクに加え、機力も二重丸。まさに今節の湯川は鬼に金棒状態だった。大体のレースは1マークでケリをつけた。1マークで片付かなくとも、2マークでさばいた。
優勝戦の時間帯は追い風が強かった。インから発進した湯川は、1マークを先マイするも外に流れて懐を空けていた。その隙に2コースの作野が差して近づいてきた。それでも、湯川が艇先を入れさせはしない。バック直線で好パワーで振り切って2マークを先取り。ここで作野とのリードを一気に広げ、勝負アリ。波乱なし。
レース後、カポックを脱ぐと「(1マークは)完全に差されてました。足が良かった」と話した。
ヒヤリともしたが、それでも勝った。13戦11勝、オール2連対。横綱が横綱らしく、圧巻の成績を見せつけた。
今年はこれで3Vとなった。そのうち、当地が2回で、どちらもオール2連対Vだ。相性は間違いなく良い。
「若松は大好きです」。湯川はそう言って笑みを見せて、帰路についた。今節1番の笑顔だっただろう。次回若松参戦時も、もちろんこの男がV候補筆頭の主役だ。
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(文:吉川)
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