若松ボートの「“わ”の心で被災者へ!〜熊本地震被災地支援競走〜GIIIオールレディースJALカップ」は6日、優勝戦が行われた。4号艇の田口節子(35歳=岡山)が、1周1マークでガラ空きの最内に差し込んで、優勝ゴール。今年2度目のVを飾った。これで、8月に津で行われるGIレディースチャンピオンの優先出場権を獲得した。
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1周1マーク、3コースの魚谷が握る。インの寺田まで届きはしなかったが、寺田もターンを外していた。
ブイ際ガラ空き。最高の空間が出来ていた。
4コースからスタートを切った田口にとって、待ってました! の展開だった。
「差ししか考えてなかった。キレイに空きました」
ニンマリ。
この差しが決め手になって、今年2度目の美酒を味わった。「すごく綺麗な花火だった」。ウィニングランも満喫した。
ただ、Vまで、決してラクな道のりではなかった。
今節序盤から「ずーっと、伸びは足りなかった。行き足も下がった」。連日モーターに悩まされる日々。さすがのハンドルさばきで着はまとめ、優勝戦まで勝ち上がってきたものの、それでも、優勝戦メンバーの中では通用するのか。前日には「優勝をあきらめかけた。優勝はないとも思った」と最強女王は弱気な気持ちも抱えていた。
だが、完全にはあきらめなかった。
「もうちょっとやってみよう。悔いは残したくない」
その一心で優勝戦朝も動いた。
キャリアボディ交換。
「変えてビックリするくらい良くなった。これなら戦える」
大正解だった。声は格段に弾けた。
そうして優勝戦に挑み、快勝した。あきらめない気持ちがプラスに働き、勝利の女神を振り向かせ、Vを掴み取ったのである。
これで、津で行われるGIレディースチャンピオンの優先出場権利をゲット。
「津に行きたかったので、本当に嬉しい」
激戦のレディースチャンピオンに、また一人大物が参戦する。
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(文:吉川)
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