若松ボートの「資さん杯」は3日に優勝戦が行われた。1コースから発進した1号艇の中辻崇人(40歳=福岡)が1周1マークを先マイ。他艇の攻めを寄せ付けないスピード満点のインモンキーを決めてバック直線で先頭に立ち、あとは一人旅。今年5回目の優勝を飾った。また、若松では3連覇となった。
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圧勝だった。
イン先マイ決めてバック直線に抜けると、他5艇は置き去り。すでに決着はついていた。中辻は今年5回目となる優勝ゴールラインを駆け抜けていった。
予選はトップ通過。初日ドリーム戦は3コースから、インの辻栄蔵をマクリ差しで破って勝利をあげるなど活躍を見せ、シリーズを引っ張った。
ただ、隙がないとはいえなかった。乗っているエンジンは決して満足のいくものではなかったからだ。足に自信は感じられなかった。
この優勝戦は「(機力的には)厳しかったです」。レース後にそう話した。
それでも、レースに弱気な部分はなかった。1周1マーク、渾身の高速インモンキーで辻や笠原亮、古結宏ら他艇に何もさせず、完全にシャットアウトとした。足に十分な余裕はなかったが、その分、中辻の力一杯、目一杯のイン旋回がそこにあった。気迫が溢れた。バック直線に先頭で突き抜けた白カポックの独走っぷりは、ほんとにもう見事というほかなかった。
「いいターンが出来ました。乗り心地は一節間で今日が1番良かったと思います」。カポックを脱ぎながら、そう語った。
これで今年は5Vとなった。前走の児島に続いて連続優勝と好調である。
若松水面は今年1月と3月に続いて3連覇達成。若松でのこの強さ、本物だ。
次走は住之江一般戦へ向かう予定。
そしてなんと、7月27日〜30日の若松一般戦に再び出走予定。好相性の水面で、また俊敏なレースで活躍してくれそう。一ヶ月の間に当地で2回優勝をあげるのか、要注目だ。
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(文:吉川)
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