若松ボートの「資さん杯」は7日、七夕の夜に優勝戦が行われた。3コースの3号艇・守田俊介(42歳=滋賀)が豪快なマクリを決めて快勝。今年3回目、当地では初の優勝を飾った。
===
長かった。
7日節シリーズに、中止順延が1日。中止1日。振り返ってみると、6月29日が前検で、7月7日が優勝戦である……。長い戦いだった。
強風が吹いた日があった。大雨が水面をたたきつけた日があった。気温湿度も一定しない。コンディションは難しく、波乱含みの一節だった。
そんな今節の優勝戦。
すんなり一番人気が1着を取って決まり、とはならなかった。
人気を集めたのはポールポジション1号艇・石川真二だったが、3号艇の守田がそれを叩き破った。
コースは枠なり3対3。
スリットは、石川、江夏満、守田がコンマ11のタイミングで横並び。インの石川が先マイ態勢に入ったところを、3コースの守田がマクリ強襲。これが鮮やかに決まった。“このタイミングしかない”といった絶妙のタイミングで赤いカポックが攻撃を仕掛け、白カポックを沈めて去っていた。
石川からすれば、2コースの江夏が伸びていて、ちょうど視界から守田の姿が消えていたらしい。「見えなかった」。レース後、石川は言っていた。
一撃を決めた守田は、バック直線で、すでにぶっちぎりの一人旅状態となっていた。あとは悠々と周回を重ね、1着ゴール。今年3回目の優勝となった。
「今日の仕上がりはまずまずでした。若松での優勝は念願でした。嬉しい」と守田。
若松では初Vとなった。実力者だが当地ではこれまで勝てずにいた。
「全場制覇まで、あと2場です」
今回若松で優勝したことで、自身の目標へ一歩また近づいた。
全国24場制覇という長い戦いに、ゴールが見えてきた。
===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。
(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
---|
枠 | スリット | ST |
---|