若松ボートの「日本トーター杯MBP北九州MD開設11周年記念競走」は14日に優勝戦が行われた。全勝で勝ち上がってきて、大きな人気を集めた1号艇の後藤正宗(39歳=静岡)が、インからコンマ03のスタートを切り、1周1マークを先マイ。他艇に影も踏ませないターンで先頭に立ち、そのまま独走ゴール。7戦7勝の完全Vを見事達成した。今年は3回目の優勝となった。
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全艇がゼロ台のスタートとなった優勝戦だった。ほぼ横一線。こうなれば、インの後藤が1周1マークを先に回る。スピードあるインモンキーを繰り出す。1マークに、真っ先に航跡を描いた。この後藤のイン逃げに、他艇が近づく隙など全くなかった。
バック直線で先頭に立ち、2マークもトップ旋回。勝負をつけ、あとは独走でゴールラインを駆け抜けていった。
単勝100円。断トツ1番人気に応える力強い走りで、完全Vを達成した。
「1マーク回った感触は今節で1番だったかと思います。優勝できて良かったです」
レース後に、少し安堵の表情も浮かべながらそう語った。
完全V王手だった1戦。プレッシャーもあっただろうが、決して崩れず、Vを掴み取って見せた。
これで今年は3回目の優勝。
完全Vを成し遂げ、リズム良く次走は大村へ。“スタート野郎決定戦”というスタート巧者が多数いるシリーズだ。
後藤はスタートが鋭いので、そこに出場するのもうなずける。今節の若松でも、一節平均Sタイミングは0.10だった。ゼロ台Sからのカドマクリ一気やイン逃げ速攻は、迫力満点だ。大村でも炎のスリット攻勢に注目だ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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