ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(平成28年11月26日)

田頭実 若松通算13V


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 若松ボートの「日刊スポーツ杯お盆特選競走」は14日に優勝戦が行われた。1号艇の田頭実(49歳=福岡)が1周1マークをイン先マイ。バック直線で早々と先頭に立って独走。今年3回目の優勝を飾った。若松水面では13回目。前回の当地一般戦(7月25日)ではV戦2着に敗れたが、今回は笑顔を見せた。

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 前々節の若松一般戦の優勝戦(7月25日)では、3コースからコンマ03の炎のスタートを切って内艇に攻めかかったが、インの徳増秀樹に迎撃され2着の敗戦。表彰式の舞台には立てなかった。

 それから10日あまり。田頭がお盆シリーズの若松に参戦してきた。前検日に引いたエンジンは行き足良い18号機。「このエンジンをずっと引きたかった。願いが叶った。完全Vできる勢い」と意気揚々だった。

 その通り、初日〜準優まで終わって2,1,2,1,1,1,1,1,1,1の成績。「気温で調整に苦しんで取りこぼしてしまった」と、本人は納得のできないレースもあったみたいであるが、それでもこの素晴らしい着取りである。さすがだった。

 ただ優勝戦は少しだけヒヤリとした。「スタートをためて遅れた」。1号艇の田頭を含めスロー3艇がコンマ16のスタート。この3者はそろったが、カド4コースの奈須啓太がコンマ10の踏み込み。頭がのぞいていた。マクってやろうと内側へ絞ってくる。田頭にとって危険が迫っていた。だが、3コースのカド受け・池永太が壁になった。締めてくる奈須とボートが衝突、2コースの岡崎恭裕ともぶつかりながら挟まれながらも引くことはせず、猛攻を食い止める。このレース、1号艇の田頭に人気集中のため池永の存在がかすんだが、この男とて豪腕。地元で弱々しいレースは見せない。易々とマクられはしないのだ。次走SGボートレースメモリアル前に、体を張った走りで奈須を完全ブロックして意地を見せた。「池永君が踏ん張ってくれた」。その間に田頭は1マークをインモンキーで先マイ。奈須を止めて自ら握ってきた池永を寄せ付けず、2コース岡崎の1番差しも許しはしなかった。1マークを旋回後、バック直線で先頭に立ち、そのまま独走。「エンジンは余裕があった」。後続の争いを尻目に悠々と飛ばしてゴールイン。今年3回目、若松では通算13回目の優勝となった。

 13回……。これに近づく者はまだいない。来年3月に50歳の大台を迎えるが、若松の大将はやはり今もこの男なのである。ずっと前から、“若松の田頭”と言われてきただろうが、2016年の今も、田頭と書いて若松と呼んでも違和感がない。若松でレースを走る時の気迫はもちろん凄いが、割れた腹筋に腕の筋力、肉体をキープさせるストイックさも恐れ入る。

 だからこそ、マスターズ優勝(今年4月)などもやってのけれるのであろう。今月のはじめには、丸亀で通算2000勝も達成した。「今年は順調過ぎる年。もういっぱいいっぱい」と言って、苦しそうにおどけて笑う。それもまた、田頭である。

 表彰式には、お盆休みもあって大勢の地元ファンが待っていた。

 田頭が舞台に立つと、大きな大きな拍手が鳴り響いていた。


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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

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スリット ST

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