若松ボートの「若松夜王シリーズ第5戦BOATBoyカップ個性派王決定戦」は3日に優勝戦が行われた。1号艇の赤岩善生(43歳=愛知)がインからトップスタートを切って1マークを先マイ。他艇に影も踏ませないイン逃げで今年2回目の優勝を飾った。若松では9回優出で6回目の優勝となった。
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夜の雨が降り、ライトに照らされた水面が輝く中、白い勝負服が颯爽と駆け抜けた。
優勝戦の進入は123/456。
インの赤岩がトップタイミングでスタート。主導権は誰にも渡さなかった。1マークを先マイ。2号艇が差しハンドルを切ってきたが、それは懐に入れさせない。がっちりとインモンキーを決めた。
バック直線で赤岩単独先頭。「(1マークは)かかり過ぎたとは思ったけど、いい足でした」。続く2マークもトップ旋回。あとは周回を重ねて、1着ゴール。本命・赤岩が、横綱相撲でこの一番を制した。
これで通算93回目のV、今年は2回目。1月には多摩川バトルトーナメントで完全Vを達成している。
昨年はGI、GII含む7Vの快進撃だった。今年も注目される。
当地では通算9回優出で6回目の優勝となった。抜群の実績だ。「若松は相性いいですね。(地名も)赤岩町だしね」。そう話して笑みを見せた。若松の赤岩、最高に強い。
今節は“個性派王”という企画シリーズで、クセのある選手も多かった。波乱のレースもあった。その中で、やっぱり赤岩は期待に応えてくれる。1人だけオール3連対を守った。注目の初日ドリーム戦を1号艇で1着、予選を1位通過。シリーズを引っ張った男は、優勝戦もやっぱり堂々と勝って、締めくくった。
次走は住之江一般へ。今月16日からは戸田のSGクラシックが待っている。SG後も、各地のGIレースを連戦。
意気込みを尋ねた。答えはすぐ返ってきた。「今年もグランプリを目標に走ります」。昨年は賞金ランキング13位で出場。今年も赤岩の目指す場所は、あの舞台だ。
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(文:吉川)
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