マクらせない差させない。横綱がきっちりと人気に応えた。若松ボートの「夜王シリーズ第3戦BOATBoyカップ若松スピード王決定戦」は20日に優勝戦が行われた。予選から力強い走りを見せ、7戦6勝で勝ち上がってきた1号艇の山一鉄也(50歳=福岡)がインから先マイ。握ってくる艇や差してくる艇を抑え、きっちりと押し切って1着ゴール。今年4回目、当地では6回目の優勝を飾った。
===
出走表の成績欄には“1”が並んでいた。
4日目前半の3着以外、すべて1着。7戦6勝で優出。山一が強さを見せつけていた。
優勝戦は1号艇。
コースは枠なり3対3。インからコンマ17のスタートを切った山一は1マークへ。3コースから3号艇が握ってきていたが、それを受け止める形でインモンキーで迎撃。マクらせはしない。差してきた4号艇、5号艇の艇先も入れさせない。白カポックの鮮やかなイン速攻が決まった。
バック直線に抜けると、早くも先頭独走。あとは悠々と周回を重ねてゴール。若松では6回目の優勝を飾った。
当地では1月にも勝っていた。その節は快パワーで11戦8勝オール2連対と抜群の成績だったが、その時使った53号機を今節も引き当てていた。
ただ、今節は調整に首をひねる場面もあった。「優勝戦も調整にズレはありました」。
それでも「優勝できて良かったです」と言って、足取りは軽そうに帰路についた。
次走は津。
その後、びわこ、芦屋。年内は残り3節の予定。現在、優勝4回なだけに、山一の12月の走りにさらに注目だ。
===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。
(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
---|
枠 | スリット | ST |
---|