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ボートレース若松 優勝選手一覧

ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(令和5年5月2日)

大観衆の前で田口節子が圧逃! なんと今年5V


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 黄金週間には、やっぱり千両役者がよく似合う――。GW連休中の開催で大観衆がつめかけた若松ボートの「GIIIオールレディースJALカップ」の最終日(5日)、12Rで注目の優勝戦が行われた。優勝は1番人気を背負った格上の田口節子(33歳=岡山)。インコースから影をも踏ませぬ逃走を披露、危なげなく勝利を飾り、ファンの絶大な期待に応えてみせた。これで今年は早くも5回目の優勝。5V到達は今のところ前本泰和(広島)、上平真二(広島)と並びトップタイ。ノリノリな女王の舞いが止まらない。

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 大型の旅客機のような堂々たる存在感。1号艇・田口節子。大本命の女王はやはり強かった。

 前日から、Vへの流れは田口に向いていた。

 準優勝戦。予選1位の宇野弥生、同2位の寺田千恵がそれぞれ1号艇で敗れたが、予選3位の田口だけはしっかりとイン戦を決めた。そうして掴んだ優勝戦の白カポック。宇野、寺田以外にも準優で大きめの駒が次々に消え、優勝戦メンバーは三浦永理を除いて比較的軽めの顔ぶれ。今年の勝率が8点を上回る格上・田口の存在が、ますます目を引いた。

 負けない。本番も田口は相手に何もさせずに押し切った。5号艇の前付けがあったものの、落ち着いてガードして1コースを取って発進。スリットラインはほぼ横並び。2コースの艇が若干伸びたが、それは壁役に最適。こうなれば田口のスピード逃走ショーである。「マクられないように、全速で回りました。展示の時から乗り心地がきていたし、(感触は)良かった」。男子記念級相手でも逃げてしまうインモンキー。この選手に先マイされては、他のメンバーに出番はない。1マークを抜けると、単独先頭。勝負アリ。青空と白い飛行機のコントラストが美しいように、カクテル光線に照らされる白カポックもまた映える。大勢の観客の前でぐんぐん飛ばしていき、ぶっちぎりゴールインを果たした。

 圧巻のV劇。ただ、本人には不安もあった。ここ若松は女王にとって鬼門。「私は若松で活躍したことがないし、この優勝戦は久々にまぁまぁの緊張感でした。今日はずっと緊張しないように言い聞かせていました」と、レース後に胸の内をそう吐露した。たしかに、若松水面と田口の相性には疑問符が残っていた。V歴はないし、どうにも若松と合わない印象だった。過去3節は、大本命で参戦した2010年の女子リーグ戦では序盤でFに散り、2012年の女子王座は優勝戦で痛恨のハンドルミスで4着、昨年のオーシャンカップは予選落ち。当地に来ると、田口の表情は他場より暗く感じた。

 だが、それを今日の快勝で、一気に払拭した印象だ。「優勝できて嬉しい!」。重圧をはねのけた女王は、もう終始笑いっぱなしだった。

 喜びはもうひとつあった。集まった大勢のファンの姿だ。GWの祝日、そしてナイター女子レース。GIレースと錯覚するほどのすさまじい入場数となっていた若松。表彰式のステージに現れた主役は、目の前の大観衆に圧倒された。「ほんとにびっくり! やばい! 女子王座の時よりお客さん多い! 遅い時間までありがとうございます」。田口はそう言って感謝を述べた。人の多さに驚きつつも、目尻は下がりっぱなし。嬉しさが滲み出る。普段、人前ではなかなか表情を崩さないが、この日は違った。「こんな笑顔の田口選手を初めて見た」。関係者からも驚きと喜びの声が聞かれた。きっとファンの人も、そう感じた人は少なくないだろう。テンション最高潮な女王を見れた、なんとも貴重な若松の夜だった。

 これで今年5Vにも到達。初日の時点ではこの好調ぶりが「信じられないくらい」と漏らしていたが、最終日には完全に自信に変わった。「ここ(若松)を優勝できたから、もうこのまま突っ走っちゃえって感じです」。もう、田口を止められない。好事魔多しとよく言うので、フライングなどには注意してもらいたいが、それは本人もよくわかっていることだろう。次走は丸亀周年、月末には博多のSGオールスターに向かう予定だ。

 まだまだこれからの活躍に楽しみが広がる今年。絶好調の女王は、安定したフライトで今後も大勢のファンを魅了していく。


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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

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スリット ST

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