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ボートレース若松 優勝選手一覧

ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(令和5年5月2日)

3周1マークの逆転差し! 伊藤将吉 今年初V


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 若松ボートの「ニッカン・コム杯」は13日に優勝戦が行われ、2号艇の伊藤将吉(41歳=静岡)が接戦を制して今年初優勝を飾った。1号艇の石川真二と抜きつ抜かれつ3周目まで先頭を争った大一番。3周1マークを先マイする石川の懐に、伊藤が執念の差しハンドルを決めて振り切った。8戦5勝オール2連対。当地では初V。

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 息つく暇のない攻防戦だった。

 進入は12/3456。

 インの1号艇・石川と2コースの2号艇・伊藤は、コンマ11でスリットラインを通過。

 1マーク。まず先マイする石川。対して伊藤が渾身の差しハンドル。「いい感触でした」。グッと出て行く。向かい風5mというのも背中を押す。先手を取った石川を逃がさない。バックストレッチは内に伊藤。外に石川。ここから熾烈なマッチレースとなった。

 注目の2マーク。内側の伊藤が先取り。それに対して、外の石川が思い切った握りマイ全速強襲。ベテランの魅せるシビれる攻め。ただ、これは決まらなかった。内から内へ運ぶ伊藤が、ここでリードを取った。そのまま2周1マークへ。伊藤が先頭ターン。石川が2番手で差して続く。1艇身ほどの差がついた。バック直線、2-1の形。ここで伊藤の首位が固まろうとしていたのは間違いなかった。

 ただ、そうはさせないベテラン石川。バックで、艇を外に振らない。目は完全に、黒カポックの懐をえぐること、その一点を狙っていた。そして2周2マーク。先マイ体勢の伊藤の内側に、石川が猛進。ターゲットとなった伊藤は外に膨らんで、石川の奇襲成功。形勢はひっくり返っていった。

 3周目ホーム直線。内に石川。外側に出された伊藤は不利な位置におかれた。ただ、この男もまた、全くあきらめてはいなかった。続く3周1マーク。繰り出した全身全霊の差しハンドル。これも凄まじい好旋回。逃げる石川の横っ腹に噛みついた。意地と執念がボートに乗り移っていた。

 3周目バック直線で2人並走。ラストターンマーク。内側の伊藤が先に打って出る。外の石川は、艇をバタつかせながら握って回る。しかし、膨らんでいって万事休す。

 白か黒か。黒か白か。手に汗握る大接戦に終止符を打ったのは伊藤だった。

 レース後、ウィニングラン。少し控えめな感じで手をあげて、ファンの声援に応える伊藤の姿があった。レースでは時折豪快さも見せるが、普段会った時は穏やかな人である。ピットに戻ってきて、他の選手達からいくつか声をかけられ、目尻を下げていた。

 優勝戦1号艇2号艇、両雄のバトルとなった大一番。「(競り合った1号艇よりも)出足は良かったですね」と話した。相棒モーターの出足は本当に納得の仕上がりとなったようだった。今節8戦5勝オール2連対の安定感を作った足である。

 優勝は昨年3月宮島以来。当地では初。

 2018は4Vも、昨年は1V。ケガなどでの欠場もあって下降ムードだった。現在はA2級の身。ただ、もともとはA1級。腕はある伊藤。今回のVを機に本来の調子を取り戻していくか注目だ。

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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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