若松ボートの「シャボン玉石けん杯」は4日、12Rで優勝戦が行われた。1コースから発進した1号艇の原田幸哉(41歳=愛知)が1マークを先マイ。影も踏ませぬ高速インモンキーを繰り出して、バック直線で先頭に立ち、そのまま独走ゴール。対戦相手達を完封。今年2回目の優勝を飾った。
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右手を高々とあげた。ウィニングランに出てきた原田は、若松のファンの声援に応えた。ピースサインをした2本の指がカクテル光線に照らされていた。今年2回目のVだった。
一節間、その存在と強さを見せつけた。
1号艇で登場した初日ドリーム戦をイン逃げ勝利。そして連日好成績を収め、予選をトップ通過。準優勝戦もきっちりと逃げ1着。Vへの王道を突き進んだ。優勝最有力候補だった男が、期待に応え、優勝戦の1号艇のイスに座った。
油断はない。V戦もそうだった。インを取りコンマ13の好スタートを決めた。遅れはしない。さすがの的確スタートだった。
センターから脅かしてくるような対戦相手はいない。原田が真っ先に1マークを回った。独特のモンキーで高速旋回を披露。ターンマーク際に綺麗な航跡を描く。見る者を惚れさせるような、美しいイン逃げだった。「1マーク回った感触は、完璧でした」と原田。敵を1人も近づけさせず、バック直線に先頭で突き抜けていった。勝負アリ。
その後もスピードある走りで周回を重ねて、フィニッシュラインを駆け抜けた。2着には地元の西山貴浩、3着には赤岩善生が粘って、人気決着となった。
1月のGI下関周年に続いてのV。順調そうだ。「今年の目標は賞金ランキングベスト6に残りたいです」。原田はそう話した。年末の大一番へ向けて、もっともっと稼ぎまくる意気だ。
次走はびわこのGII戦に出場予定。その後、下関一般戦、そして地元蒲郡のGI、大村GIへと向かう。
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(文:吉川)
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