スピードターンで快勝だ! 若松ボートの「中間市行橋市競艇組合施行48周年記念競走」は17日に優勝戦が行われた。カドの4コースから発進した4号艇の秋山直之(38歳=群馬)が、1マークでマクリを決めて1着。早くも今年3回目の優勝を飾った。また、現在7節連続で優出中と好調モード。今後の走りもますます注目だ。
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さすが秋山だーー。
今期勝率は怒濤の8点オーバー。V有力候補の男が、格の違う走りを見せてきっちりと結果を出した。
優勝戦は123/456。
秋山はコンマ14スタート。3コースの3号艇がヘコんでいるスリット隊形で、4コースの秋山は外をブン回していった。ボート界屈指のその高速旋回は、インから逃げようとする1号艇を逃がすはずなどはなく、捕まえ抜き去り、バック直線で先頭に立ち、2マークをトップターン。あとは悠々と飛ばしていって、後ろを置き去りにして独走ゴールイン。「余裕はあまりないモーターでした」と評価する相棒機だったが、秋山が乗って操れば、ド迫力。さすが、としか言いようのないそのスピードでVを飾った。
ただ、レース後のウィニングランは、“超スローペース”だった。秋山は低速でボートを走らせて、水面際で手を振るファンに対して何度も何度もおじぎをしていた。すごく丁寧だった。筆者も水面際で見ていたが、そばにいたファンの人達はとても嬉しそうだった。「あっきー!」「ありがとー!」といった大きな声援があちこちで飛んでいた。
今節は今垣光太郎、秋山、篠崎元志の3強の名前が目立つ一般戦シリーズだった。それぞれ、実力実績は一般戦ではケタ違いの選手達。ファイナル入りは濃厚かと思われていた。だが、今垣と篠崎の2人は準優でまさかまさかの敗退……。
そんな中、優出を外さなかったのが、秋山だった。
初日ドリーム戦を外から2着に食い込むと、そこからオール3連対。当地前節優勝の川北浩貴同様に、4〜6着に落ちるようなミスはなかった。
今回の優勝で今年は早くも3回目。
しかも、今年に入ってすべて優出中。1月の桐生正月レースVから始まり、続くびわこ準V、浜名湖準V、江戸川GI優出4着、宮島準V、平和島V、そして若松V。凄い。
「結果はすばらしいものがついてきてると思います。これからも自分ができることを精一杯やっていくだけ。そこは変わらず続けていきたいです。若松はもともと好きな水面です。より好きになりました」と、そう語った。
次走は三国GIIへ。好調モードの秋山の走りからますます目が離せない。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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