堂々と押し切った。若松ボートの「若松夜王シリーズ第1戦マンスリーBOATRACE杯海の安全王決定戦」は17日に優勝戦が行われ、1号艇の坂口周(41歳=三重)がインからコンマ12の好スタートを切って1マークを先マイ。逃げ切って今年3回目の優勝を飾った。今節は予選首位通過、オール3連対の安定感でシリーズを引っ張った。
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レース後、カポックを脱ぎ、表彰式の行われる部屋に現れた坂口。優勝トロフィーを持つ左手には、痛々しいテーピングが巻かれていた。3月に尼崎で転覆した際の負傷が完治していないようだった。
それでも、この男は勝った。
1号艇の期待に応えてみせた。
優勝戦の進入は162/345。
6号艇の毒島誠が前付けに動き、2コースに陣取る。昨年SG2冠のビッグネームが隣で目を光らせ、緊張感はあった。坂口にとって楽な進入にはならなかったが、インからきっちりとスタートを決めた。コンマ12。「スタートは入ってると思っていきました」。自信をもった踏み込みだった。
そうして1マークを先マイ。2コースの毒島が差しハンドルを切って懐を狙ってきたものの、艇先は入れさせない。イン戦は定評ある。白カポックがバック直線で先頭。2マークもトップターン。続く2周1マークで、毒島を完全に振り切り、勝負アリ。「レース足は良かったです」という10号機で駆け抜け、ゴールラインに飛び込んだ。
これで1月蒲郡、2月平和島に続き今年3回目の優勝。
オール3連対の成績、予選1位通過からのVという王道を進み、その存在を見せつけた。傷を負った体ながらも勝ち上がってくる精神力もさすがであった。
次走は唐津へ。2場所連続Vを狙う。
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(文:吉川)
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