ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(平成28年12月25日)

ウノケンが負けん! イン逃げきりV奪取


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 うさ晴らしだ――。若松ボートで熱戦を繰り広げた「第32回日本財団会長杯」の優勝戦が21日に行われ、1号艇でインコースの烏野賢太(47歳=徳島)が、差しもマクリも許さず逃げ切って勝利。上がりタイム1分46秒3と今節の自身最高タイムを更新して快勝した。好モーターを駆り、今節烏野が取った1着は合計9本。SGグランプリ・シリーズ戦に不出場のうっ憤をかき消すような圧巻の走りだった。

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「グランプリのほうを走りたいな。そう思いながら、今節は指をくわえてテレビ(レース中継)を見ていました」

 そう言って烏野が胸の内を少し明かした。

 やっぱりこの時期はSGの舞台にいるほうがいいに決まっている。何年もトップで戦ってきている男だからこそ、そう感じるのは当然だった。ただ、結果がすべての世界。烏野は今年序盤~中盤までほとんどいい成績が残せず、賞金も稼げず、暮れのこの時期にSGグランプリ(平和島)ではなく、裏開催のここ若松の一般戦へと呼ばれてきた。ふがいない気持ちは少なからず湧き上がったのだろう。

 だが、気持ちは腐らずに烏野は優勝候補らしくその存在感を示し続けていった。初日から準優まで終えて10戦8勝、2着1本。行き足~伸びを中心に好パワーを発揮する16号機には絶大な信頼をおき、心地よく連日白星を積み重ねた。

 優勝戦は白カポック。あとは逃げるのみだった。当日は夕方から雪が激しくなり「大時計が見えづらくなる」と懸念していたが、優勝戦の時間にはピタリ雪がおさまった。烏野の視界を、その走りを邪魔するものは何もなかった。スタートはコンマ20。「スタートは確認しながら。フルスロットルじゃないけど、エンジンがしっかりしてるので大丈夫かなと思った」。そう烏野は言う。このモーターはスタート時に本当に心強い。4コースから大橋純一郎が伸びてきたが、烏野ももちろんグイッと伸び返して、1マークをインモンキーで先制。迎撃に成功。2コースから吉田弘文が差しきりを狙って艇を伸ばしてきたが「バックは僕のほうが良かった」と自慢の相棒機が直線でも噴き上げて逆転は許さず。操縦テクニックがある烏野にこのモーター。まさに鉄壁だった。そのまま2マークもトップターン。その後も追ってくる吉田を封じて嬉しいゴールイン。タイム1分46秒3の今節の自身1番の上がりで駆け抜けていった。

「(帰りの)新幹線の時間があるから早く走らないといけないと思って、一生懸命走りましたね」。レース後、饒舌にそんなことを言って笑いを誘うウィナーだった。

 これで今年の優勝は10月丸亀に続いて2Vとなった。もちろん本来の力を考えると納得のいく数字ではないだろう。だが烏野は近況には手応えを感じているし、今回SG裏開催を走って、やる気はむしろ上がっている状態だ。「先月くらいから(成績は)上向いてる。来年はグランプリを走りたい。(これから)グイグイいきます」。そう力強く宣言した。SGタイトル2勝、SG優出17回。平和島から遠く離れた若松の地で、敵に回したくない名腕の魂に火がついた。

 待ってろ暮れの大一番――。来年の今頃、メッカ住之江のテレビ中継にこの男の姿が映るはずだ。 

 

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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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