若松ボートの「ポカリスエットカップ」は11日に優勝戦が行われた。6号艇の茅原悠紀(31歳=岡山)はバックで3番手の位置になるも、先頭争いをしていた1号艇と2号艇が2マークで競り合いながら流れていき、そこを一気に差し抜いて逆転1着。今年は初、当地では3回目の優勝。
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先週の日曜(3月10日)、若松ボートのファンクラブ会員と選手が交流するボウリング大会が行われた。原田才一郎(122期)ら地元の若手4名が参加して、盛り上がったようだ。
若松水面では「ポカリスエットカップ」。11日に優勝戦を迎えた。
進入は123/456。
1マークを回った後は、逃げた差したの内枠両者の一騎打ちムードだった。
イン先マイの1号艇・吉川喜継。2コースから一番差しの2号艇・古澤光紀。しかし、この2人の1=2にはならなかった。バックで締めようとする吉川に、内側の古澤が艇先をねじ込もうとする。抵抗。いったんは引くような素振りを見せた古澤だったが、結局は引かず、吉川を突っ張っていって、もつれる形に。急角度で2マークに入った2選手。ともにターンが外に流れた。
絶好の展開は3番手を走っていた茅原だった。白と黒のカポックが流れていく中、茅原が外から差し一閃。抜き去って先頭に躍り出た。勝負は一瞬。これで決着がついた。
6号艇で6コース、6番手スタートを切り、さすがに苦戦するかと思われたが、1マーク最内差しでバックストレッチを駆け上がってきていた茅原。いい足だった。
「今日はペラ調整をしていて良かったです。(2マークの展開は)ビックリしました。嬉しいです」
レース後、そう話すと笑みがこぼれた。最終日も調整を続け、外枠でもレースをあきらめず、バックで好位置を確保したことが、優勝につながった。
当地では3回目のVとなった。
若松とは縁がある。GI周年のタイトル(2016年)も獲っているし、今からちょうど7年前の2012年3月。冒頭の若松ボートファンクラブのボウリング大会に茅原は誘われて参加したこともあった。当時24歳。水摩敦、坂元浩仁、前田将太、松崎祐太郎、山田康二ら当時の新鋭リーグ世代と一緒に、ファンとの交流を楽しんでいた。狙ったピンを取れずに、大きなジェスチャーで悔しがったりしていた。その年の9月に徳山新鋭王座でGI初制覇。2年後の暮れには、SGグランプリを6号艇で勝った。
昨年はグランプリ出場を逃し、シリーズ戦回りとなった。
「今年の目標はグランプリに出ること。それと地元でも何か獲りたいですね」
今年は10月に児島でSGダービー開催。GI周年は5月に予定されている。地元でタイトル獲得、そしてGPへ。茅原が腕まくりの一年である。
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(文:吉川)
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