7日間のロングランシリーズだった若松ボートの「ビッグベアーズカップ」は27日に優勝戦が行われた。4コースから発進した5号艇の菅 章哉(29歳=徳島)がゼロ台スタートから内3艇を一気にマクって快勝。優勝戦メンバーで一番の若手だったが、先輩選手達を豪快に破って今年2回目の優勝を飾った。
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「隣に、徳島の活きのいいのがいる」。6号艇のベテラン烏野賢太が、優出インタビューでそう話していた。
隣5号艇に構えたのは、烏野と同郷の菅章哉だった。この対戦メンバーの中では最若手。唯一の20代。
その菅が魅せた。
優勝戦の進入は123/546。ピット離れで4号艇が遅れ気味で、逆に5号艇の菅は勢い良く飛び出した。菅は、枠番より一つ内の4コースカドを奪取した。そこから決めたスタートがコンマ09。一人だけゼロ台で飛び出した。
インがコンマ15、2コースがコンマ27、3コースがコンマ23。絵に描いたような中ヘコみ隊形で、菅は一気に内側をマクっていき1周1マークを先制ターン。スピード旋回を繰り出した。菅の懐を狙う4号艇のマクリ差しは許さず、バック直線で単独先頭に堂々と立った。
続く2マークもトップで回り、あとはその位置を守りながら周回を重ねて1着ゴールを決めた。「スタートは全速です。入れと思いながらいきました。若松は大好きな水面です」。
今節は7日間節という、若松で時折現れる長い長いシリーズだった。前検も含むと8日間である……。どう見てもキツい。そんな中、集中力を切らさず勝ち上がり、目の覚めるような一発で締めくくった。
これで自身通算6回目の優勝。
今年は1月鳴門に続いて、2回目の美酒となった。好ペースだ。
レース後はニコニコとして、嬉しそうに帰路へとついた。今年の菅は要注目だ。次走は宮島へ。活きのいい走りで、再び水面を湧かせてくれそうだ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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