ボートレース若松優勝選手

優勝選手リスト

(平成28年12月3日)

徳増秀樹 全速インモンキーV


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 若松ボートの「中間市行橋市競艇組合施行47周年記念競走」は25日、優勝戦が行われた。1号艇の徳増秀樹(41歳=静岡)がインからコンマ06のスタート。3コースからコンマ03の驚異の踏み込みを見せた田頭実がマクってくる動きを見せたが、徳増が1周1マークをフルスピードで気迫の先マイ。負けたくないという思いの伝わる旋回でバック直線で先頭に立ち、そのまま押し切って1着。前走のGII戦に続いて2場所連続Vを飾った。

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「ほんとにか……」

 インからスタートを切った徳増は、センターから艇をのぞかせている赤いカポックを見て息をのんだ。

 燃えるベテラン、地元の田頭だった。

 驚くのは無理もなかった。徳増もコンマ06の快ショットなのである。だが田頭はその上をいくコンマ03を切ってきていた。ギリギリの踏み込みである。「ミスター若松と呼ばれる田頭選手がビシッときた。プレッシャーがすごかった」と徳増。

 田頭がハンドルを切って内側へ寄せてきた。マクリがある。徳増がこの男を迎撃して、“勝ちを取りにいく”にはイン先マイするのみ。とにかく1周1マークを田頭より真っ先に取るしかなかった。落として回るという選択肢を選べば、田頭に飲み込まれる可能性が高い。 もう、レバーは握りっぱなし、フルスピードで水しぶきをあげながら白カポックは1マークに突っ込んだ。「何も考えず、全速で回りました」。

 ターンへ急角度で入った上に、スピードも落としてはいない。もちろん、外側にボートが流れた。対する田頭は一度減速して、徳増を先に回してから差しハンドルで白カポックの懐を狙った。

 バック直線。 徳増が田頭に1、2艇身ほどリードをつけて先頭に立っていた。田頭のマクリ差しは届かない。徳増は1マークで外に流れはしたものの、舟は前に押していた。差してくる選手の餌食にはななかった。「プロペラ調整が上手くいったみたい。出足はいいほうでした。今日は今節で一番合わせれた感触がありました」。さすがは記念常連。この大一番にピッタリと良い状態をもってきていたのである。

 1周2マークをトップで回ると、後続に決定的な差をつけて勝負あり。田頭とのスリット合戦、緊迫の1マーク攻防戦を制して、1着ゴールを果たした。

 レース後、「ホッとしました」という言葉が1度、2度と口から漏れた。本音だっただろう。少し疲れている感じすらあった。数々の修羅場を経験している徳増であっても、疲弊する一戦。そうさせた田頭もまた、さすがの存在ではあった。

 徳増はこれで今年3V。前走のGII戦に続いて2場所連続Vといい流れが生まれてきた。それでも「冬から春先にかけて、勝っていないといけないレースが続きました。勝ちきれなかった」と反省の気持ちも、忘れない。だから強い。今年前半の敗戦も糧に、今後も勝ちにいくレースを見せてくれるだろう。

  次走は常滑一般戦へ。

 今年もいつのまにか後半戦。リズムを上げてきた実力者の徳増が、今後Vを量産するか注目だ。

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(文:吉川)

日目 12R優勝戦 レース結果

登番 名前 タイム 決まり手
スリット ST

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