全選手が当地初Vをかけて連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「若松夜王シリーズ第1戦植木通彦フェニックスカップ若松初優勝争奪戦」は9日に優勝戦が行われた。4コースからトップスタートを切った4号艇の渡邉和将(28歳=岡山)が強烈なマクリを決めて快勝。今年3回目、若松は初Vを飾った。
===
進入は123/456。
コンマ10の好スタートを切った4コースの渡邉。インの中野次郎はコンマ17。
注目の1周1マーク。
中野が先マイしようとした瞬間、渡邉が外から思い切り握り込んだ。
ツケマイ強襲。
標的の中野は引き波に沈んだ。絵に描いたような、ボートの教科書に載っているかのような見事なツケマイを炸裂させた渡邉。完璧だった。
勝負は、その一撃ですべて決まった。
バック直線で渡邉が首位独走。あとは悠々と走り、先頭ゴール。今年3度目の優勝ゴールとなった。
「風が止んでいた。スタート展示と同じようにいけると思いました」。S展はコンマ09。そして本番はコンマ10。今節は「スタートしやすかったです」。
モーターパワーは胸を張れるものではなかった。優出インタビューでは「エンジン自体は大したことない」と漏らした。それでも、最終日も朝からペラ調整に汗を流した。「乗り味が良くなっていました」。あきらめず、手を動かして、そうして優勝戦へ挑み、この結果を残した。
当地は初V。
「やっと若松で優勝できたので嬉しいです」と話した。ここは嬉しいプロ初1着を挙げた思い出の水面でもある。「縁起の良いレース場です」。
次走は江戸川GIIモーターボート大賞へ向かう。「優勝目指したいと思います」と闘志。
来月1日には当地GI周年に参戦予定。「今回のことを生かして頑張りたいです」と意気込んでいた。
江戸川で活躍して、そしてまた渡邉が“縁起の良い”若松に戻ってくる。
===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。
(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
---|
枠 | スリット | ST |
---|