若松ボートの「第35回日本財団会長杯」は25日に優勝戦が行われた。2コースから発進した2号艇の宮地元輝(31歳=佐賀)。1周1マークは外から伸びてきた4号艇にマクられる展開になるも、冷静に差しハンドルを入れて、バック直線で最内を伸びて4号艇を捕まえ2マークを先マイ。ここで単独首位に立ち、今年3回目の優勝を飾った。若松では初。
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コースは123/456。
スリットは横一線も、カドの佐々木康幸がグイッとのぞいてきて、内をマクリにかかった。これに対して、インの三嶌誠司は応戦。佐々木のマクリは外に膨らんだ。三嶌は佐々木の引き波に入って失速。
2コースの宮地は差しをいれる。「出足は強烈でした」。バック直線、外に膨らんでいた佐々木に並び、捕まえた。
続く2マークを宮地が先取り。外から佐々木が握って攻めてきたが、それを牽制しながら2マークを回って、単独首位へ。佐々木との握り合いに勝ち、あとはトップを守りきり先頭ゴール。1マークも2マークも、見所満載の一戦を制した。
レース後、カポックを脱ぐと「よっしゃ」と声が出た。嬉しそうだった。
今年は3回目の優勝。当地では初となった。
次走は地元唐津へ。正月レースだ。
帰り際、目標を聞いた。「来年はSGに出ることです」。宮地はきっぱりと、力強く、そう言った。
好調の佐賀勢。宮地は先輩達を追いかける。
来年はこの男の走りに注目だ。
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(文:吉川)
着 | 枠 | 登番 | 名前 | タイム | 決まり手 |
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枠 | スリット | ST |
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