女子選手が連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「GIIIオールレディースJALカップ」は4日に優勝戦が行われた。1号艇の小野生奈(29歳=福岡)がインからコンマ06の鋭いスタートを決めて逃げて1着。今年2回目、当地2回目の優勝を飾った。
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初日ドリーム戦は1号艇で敗れた。
「1号艇に選んでもらったのに。悔しかった。優勝戦はしっかり逃げたい」
雪辱を期すV戦。ドリームと同じ白カポック。
小野は1コースからコンマ06のトップスタートを踏み込んでみせた。一人だけ鋭かった。「スタートはゼロ台と思いました」。ドリームはコンマ23、6番手スタートだったが、今回は違う。
1周1マークをスピードインモンキー。3コースからマクリ差してきた寺田千恵は懐に入れさせない。直線で振り切り、先頭に立った。「回り足から伸びにつながる部分が良い」という16号機が小野を前に押した。
その後も首位を譲ることなく、トップで3周を駆け抜けてゴール。前走のびわこに続き今年2回目の優勝を飾った。当地では2回目の優勝。
やっぱり、今節の主役は小野だった。
シリーズ序盤は、ピリッとしない動きだった。他の選手のほうが良い着順を並べ、スポットライトを浴びていた。それでも、後半は小野のギアが上がった。準優や優勝戦はトップスタート連発で快勝。終わってみれば、生奈スマイルがそこにあった。
「期待に応えれて良かった。地元で優勝できてすごく嬉しいです」
1番人気に応え、ドリーム戦の悔しさも晴らし、嬉しそうにそう話した。
次走は多摩川へ。その後、浜名湖GIヤングダービーへ向かう。
「ヤングダービーではそんなに活躍したことないから、今年はしっかり活躍したいです」。そう誓い、帰路へとついた。
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(文:吉川)
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